PZL P23/P43カラシュ爆撃機

PZL P23/P43 "Karaś"

ポーランド空軍 他

P23
ポーランド空軍のP23カラシュ

 1931年にPZL(Państwowe Zakłady Lotnicze:国営航空機製造)社がLOT ポーランド航空社(Polskie Linie Lotnicze LOT/現在もこの航空会社は存在する)向けに設計した 6人乗りの軽輸送機が元になった機体。LOT社が乗り気ではなかったため軽輸送機としての開発 は中止されたが、この設計を流用した陸軍協同機を航空省が審査したところ、それなりの性能が見 込めたためPZL社へ製作指令が出された。
 当機にはブリストル・ペガサスエンジンを搭載したP23と、グノームローヌエンジンを搭載し 若干の改良を加えられたP43とが有り、ドイツがポーランドへ侵攻した時点で14個飛行隊が第 一線に配備されていた。
 1939年9月に侵攻してきたドイツ軍に対し爆撃と偵察を行ったが、優勢なドイツ戦闘機には かなわず、大半(一説には全戦列機の95%以上)が撃墜(もしくは地上戦闘にて破壊)されてし まっている。
 ポーランド空軍の他にブルガリア空軍もごく少数機のP43を運用しているほか、ドイツ軍侵攻 後に捕獲されたごく少数のP23がルーマニアへ譲渡された。ちなみに『カラシュ』とはポーラン ド語で鮒の意味である。

機体詳細データ(P23BカラシュB)
全長 9.70m全高 3.30m
全幅13.95m翼面積26.80m2
自重1,930kg最大重量3,530kg
最高速度320km/h(高度3,700m)上昇限度7,300m
航続距離1,300km巡航速度270km/h
発動機ブリストル「ペガサス」VIII 空冷星形9気筒 720馬力×1基
乗員数 3名総生産機数250機程度+原型3機(P23)
武装7.92mm機銃×3(前方固定、後方銃座、下方銃座各1)、爆弾最大700kg
機体詳細データ(P43B)
全長 9.95m全高 3.30m
全幅13.95m翼面積26.80m2
自重2,200kg最大重量3,525kg
最高速度365km/h上昇限度8,500m
航続距離1,250km巡航速度300km/h
発動機グノーム・ローヌ 14N-01空冷星形9気筒 980馬力×1基
乗員数 3名総生産機数52機(P43)
武装7.92mm機銃×4(前方固定2、後方・下方銃座各1)、爆弾最大700kg
主要タイプ P23/I:最初の原型機。ペガサスIIMエンジン(590hp)搭載
P23/II、/III:改良された原型。P23/IIIが生産型の基準となった
P23A:最初の生産型。ライセンス生産のPZL社製ペガサスIIエンジン(580hp)搭載
P23B:PZL社製ペガサスVIIIエンジン搭載
P42:P23Bを改修した機体。P46Sumの原型となった
P43A:グノームローヌエンジン(930hp)搭載の機体。武装等はP23と同様
P43B:グノームローヌ14Nエンジン搭載の機体