ピアッジョ P.119試作戦闘機

Piaggio P.119

イタリア王立空軍

P.119
1機だけ製作されたP.119原型機

 イタリアの航空機メーカーであるピアッジョ社が1930年代末に設計した機体。機体の重量バランス を良好にするため、胴体中央部にエンジンを搭載して延長シャフトでプロペラを回転させるものであった (同様なコンセプトで開発された機体にアメリカのP−39が ある)。
 ピアッジョ社の設計主任ジョヴァンニ・カシラギ[Giovanni Casiraghi]は、当初エンジンを並列に2基 搭載して二重反転プロペラを駆動するP.118を計画したが、この機体は技術的問題から製作されるこ となく終わり、代わりにエンジンを1基に減じたP.119が製作されることになった。
 1942年に完成した原型機は片持ち低翼単葉の全金属製機で、機首部には20ミリ機関砲が装備され ていた。また胴体中央に設置された空冷星形エンジンを冷却するため、機首下部に大きく開いたエアイン テイクが特徴的で、プロペラを駆動するための延長シャフトやエアインテイクのスペースを確保するため、 操縦席は胴体前部の高い位置に設置されていた。
 1942年末に初飛行した原型機はその後も各種試験飛行に使用されたが、機首機関砲の発射時におこ る振動問題(似たような問題は米P−39も抱えていた)を解決できず、43年8月の着陸事故で損傷し た主翼を修理することもかなわないまま、翌月にイタリアは休戦してしまったため当機の開発も中止とな ってしまった。

機体詳細データ(P.119)
全長 9.70m全高 2.90m
全幅13.00m翼面積27.80m2
自重2,438kg最大重量4,091kg
最高速度644km/h(高度6,795m)上昇限度12,603m
航続距離1,513km巡航速度不明
発動機ピアッジョ P.XV RC.45 空冷星形複列18気筒 1,500馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装20mm機関砲×1、12.7mm機銃×4(各前方固定)
主要タイプ P.119:試作戦闘機。原型機のみ製作