ピアッジョ P.111試作爆撃機

Piaggio P.111

イタリア王立空軍

P.111
1機だけ製作されたP.111原型機

 1930年代末に開発された双発爆撃機。イタリア空軍の要求は高々度を飛行し、高速を発揮 する双発爆撃機ということであり、一社特命で開発を受注したピアッジョ社では、全金属製でア スペクト比の大きな低翼単葉のオーソドックスな形状の機体を完成させた。
 高々度飛行を可能とするため、二段過給器付きエンジンや与圧操縦席などを装備した機体は、 1941年春に初飛行し、その後も研究のため飛行を繰り返している。高度1万メートルで時速 570キロ超を発揮する性能を見せたが、特別仕様のエンジンは保守や取り扱いが難しく、操縦席 の与圧装置もまだまだ未完成な部分があったため、イタリアが休戦するまでに量産化されること は無かった。
 連合軍が進駐した後、原型機は廃棄処分となってしまっている。

機体詳細データ(P.111原型(一部計画値))
全長12.40m全高不明
全幅17.30m翼面積40.00m2
自重2,340kg最大重量5,250kg
最高速度575km/h(高度10,000m)上昇限度12,000m
航続距離1,650km巡航速度500km/h
発動機ピアッジョ P.XII RC100/2/V 空冷星形複列14気筒 1,000馬力×2基
乗員数2〜3名総生産機数1機
武装試作(原型)機は非武装
主要タイプ P.111:試作高々度高速爆撃機。イタリア休戦のため開発中止