PZL P.11戦闘機

PZL(Państwowe Zakłady Lotnicze) P.11

ポーランド空軍 他

P.11
ポーランド国立航空博物館に展示されているP.11c(復元機)

 1920年代に開発されたPZL(Państwowe Zakłady Lotnicze:ポーランド国立航空 機製造)P.7は直径の大きい星形エンジンを搭載したため前方視界が非常に悪かった。そこでP. 7に搭載されたジュピターエンジンよりも直径の小さいブリストル・マーキュリーエンジンを搭載し た機体が提案されP.11と名付けられることになった。
 しかしマーキュリーエンジンの納入が遅れたため原型1号機はグノームローヌ社がライセンス生産 したジュピターエンジンを搭載して初飛行を行った。その後マーキュリーエンジンを搭載した原型2 /3号機が完成し、満足できる性能を示した事からP.11aの名でポーランド空軍は量産を指示し た。ところが生産ラインはルーマニア向けの機体で手一杯だったため1934年まで生産に着手でき なかった。
 ようやく生産された機体はポーランド空軍へ納入され、1936年末までに納入は完了した。第二 次大戦が始まったときポーランド空軍には12飛行隊の当機が配属されており、ドイツ軍が侵攻した 際には旧式機ながら良く戦いドイツ軍に一矢を報いた。
 ポーランドが侵攻を受ける直前には出力強化型P.11gの量産も目論まれていたが、これは実現 されなかった。

機体詳細データ(P.11c)
全長 7.55m全高 2.85m
全幅10.72m翼面積17.90m2
自重1,150kg最大重量1,630kg
最高速度390km/h(高度5,500m)上昇限度8,000m
航続距離700km巡航速度不明
発動機ブリストル「マーキュリー」VI S2星形空冷9気筒 645馬力×1基
(ただしPZL社によるライセンス生産品が搭載された)
乗員数1名総生産機数340機程度
武装7.7mm機銃×2、主翼下に軽爆弾を搭載可能
主要タイプ P.11:原型機の呼称。いくつかのエンジンタイプが試された(3機)
P.11a:初期型。マーキュリーIV S2エンジン(530hp)搭載(30機)
P.11b:ルーマニア向けの機体。ミストラル9Kエンジン搭載(50機)
P.11c:下方視界を改善した改良型。マーキュリーVI S2エンジン等搭載(175機)
P.11f:c型にミストラル9Kエンジンを搭載したルーマニア向け機体(約80機)
P.11g:マーキュリーVIIIaエンジン(840hp)搭載の出力強化型。原型のみ(1機?)