ピアッジョ P.108爆撃機

Piaggio P.108

イタリア王立空軍

P.108B
イタリア空軍第274飛行隊所属のP.108B爆撃機

 ピアッジョP.50−IIから発展した4発重爆。尾輪式引き込み脚を装備し低翼単葉配置 の主翼に4発のエンジンを搭載した機体は、第二次大戦で使用されたイタリア唯一の4発重 爆であった。
 1939年に原型機が初飛行した当機はいくつかのタイプが計画されていたが、量産され たのはP.108B(Bombardiere(ボンバルティーエ):爆撃機の意)のみであった。原型機のうち1機は 大口径機関砲を搭載した対艦攻撃機型に改修され、P.108A(Artigliere(アルティリエーリ):砲兵 の意)と名付けられたが、これはイタリアが休戦した際にドイツへ接収されている。また、 民間輸送機として座席を配置したP.108C(Civile(チビーレ):市民の意)も少数生産がされて いる(この機体は後に座席を撤去し軍用輸送機に改装され、機体呼称もP.108T(Trasporto(トラスポルト):輸送の意) に変更された)。
 1942年にジブラルタルへの夜間攻撃に用いられたのが初陣で、それ以降も地中海沿岸、 北アフリカ、東部戦線などでも実戦に参加した。しかし損失も大きく、イタリアが連合軍と 休戦した時点で共和国軍に生き残っていた機体は生産された機体の5%に満たなかった。
 なお下記データにB型生産数を163機と書いたが、この数値には異論もあり、実際には3 6機程度の生産数だったとの説もある。

機体詳細データ(P.108B)
全長22.30m全高 6.00m
全幅32.00m翼面積135.00m2
自重17,300kg最大重量29,900kg
最高速度430km/h(高度4,200m)上昇限度8,500m
航続距離3,500km巡航速度300km/h台後半
発動機ピアッジョ P-XIIRC35 空冷星形複列18気筒 1,500馬力×4基
乗員数 6〜7名総生産機数178機+原型1機(異説あり)
武装7.7mm機銃×2、12.7mm機銃×5、爆弾最大3,500kg
主要タイプ P.108:原型機の呼称
P.108A:102mm機関砲×4を搭載した対艦攻撃機型。原型機改修の1機のみ
P.108B:唯一の量産型。爆撃機型(163機(36機説あり))
P.108C:乗客32名搭載可能の非武装民間輸送機型。(新造15+B型改造24)
P.108T:徴発したC型に12.7mm機銃座を追加した軍用輸送機型(兵員56名搭載)
P.133:B型の出力強化型案。製作されなかった