ノースロップ N−3PB水上爆撃/雷撃機

Northrop N-3PB

王立ノルウェー海軍航空部

N-3PB
大戦中、英空軍指揮下で行動するN−3PB

 米ノースロップ社は1940年初頭にノルウェー政府から双フロートの単発単葉哨戒兼爆撃機の発注を 受け、8ヶ月後の同年11月に原型機の初飛行に成功した。とりたてて傑出した能力がある機体ではなか ったが、6丁の機銃(12.7mm×4、7.62mm×2)と2,000ポンドまでの爆弾もしくは航空魚雷と武装 は強力で、また北欧の厳しい環境でも行動可能なよう頑丈に作られていた。
 しかし発注直後の40年4月にノルウェー本土はドイツ軍の侵攻を受けたため、完成した量産型24機 は英国へ亡命したノルウェー海軍に引き渡されることとなった。亡命先でノルウェー海軍航空部は英空軍 の指揮下に入り第330戦隊として再編され、当機もアイスランドを拠点に対潜任務や船団護衛任務に従 事することになった。
 厳寒の地での作戦行動となり、しかも機体整備や格納のための建物は急造バラックという厳しい環境下 だったが、大戦初期(42年まで)に喪われた機体はすべて荒れた北極海での離着水時の損傷によるもの のみで、敵機に撃墜されたものは1機も無かったという。
 大戦終結後に飛行可能だった2機はノルウェーへ戻り任務に従事していたが、50年代に入って廃棄さ れてしまった。その後、アイスランドで雪に押しつぶされた格納庫の中からN−3PBの残骸が発見され、 ノースロップ社の手で復元されたのち、現在もノルウェーのオスロ空港に併設された ノルウェー軍航空機 コレクションの1機として展示されている。

機体詳細データ(N−3PB)
全長11.58m全高 3.66m
全幅14.91m翼面積34.93m2
自重2,808kg最大重量4,808kg
最高速度414km/h上昇限度7,392m
航続距離1,609km巡航速度348km/h
発動機ライトGR-1820「サイクロン」 空冷星形9気筒 1,200馬力×1基
乗員数 2名総生産機数24機+原型1機
武装7.62mm機銃×2(後方旋回)、12.7mm機銃×4(前方固定)、2,000lb(907kg)までの爆弾or航空魚雷
主要タイプ N-3PB:原型機を含むノルウェー向け機体の呼称