カプローニ・カンピーニ N.1研究機

Caproni-Campini N.1

イタリア王立空軍

N.1
カプローニ・カンピーニN.1

 反動式推進を研究していたイタリアのカンピーニ(Secondo Campini)技師が設立したカンピー ニ社が航空機メーカーであるカプローニ社と組んで開発した研究機。純然たるジェットエンジンを 搭載しているわけでは無いが、前方から空気を取り込みファンで圧縮し機体後方から放出すること で推進力を生み出すのはジェットエンジンの原理に似通っている。
 円筒状の胴体にガソリンエンジンを内蔵し、これで可変ピッチのファンを駆動させ取り込んだ空 気を筒内で圧縮、後部の排気口から放出する際に燃料を燃焼させる(アフターバーナーと同じ原理) ことで更に推進力を高める方式がとられている。厳密に言うとジェットエンジン搭載というよりは アフターバーナー付きのダクテッドファン機である。
 1940年8月27日に初飛行し最高速度は時速375キロメートルを記録した。プロペラ機に 及ばない性能であったが、世界初のジェット(理論)機(と当時は信じられていたが、実際はター ボジェットを搭載して1939年に初飛行したドイツの ハインケルHe178の方が 先である。ただしハインケル機の飛行は秘密とされていたため当機の飛行が世界初として全世界に 喧伝された)として当時各国の航空機業界に衝撃を与えた。
 戦後2号機はミラノの科学技術博物館に展示されていたが、現在はローマ近郊のイタリア空軍博 物館”Vigna di Valle”に 展示されているそうだ。

機体詳細データ(カプローニ・カンピーニN.1)
全長13.01m全高 4.7m
全幅15.85m翼面積36.00m2
自重3,640kg最大重量4,195kg
最高速度375km/h上昇限度不明
航続距離不明巡航速度217km/h
発動機イゾッタ・フラスキーニ・アッソ 121/RC40 液冷V型12気筒 900馬力×1基にて
3段のファン圧縮機を駆動させるサーモジェット効果で704kg(6.9kN)の推力を発揮
乗員数2名総生産機数2機
武装武装なし
主要タイプ Caproni-Campini N.1:当機呼称。1号機をCC.1、2号機をCC.2と呼ぶこともある