A.N.F.ミューロー113観測/偵察爆撃機シリーズ

A.N.F.Mureaux(Atelier du Nord de la France Les Mureaux) 113

フランス空軍

Mureaux117
フランス空軍のミューロー117R2

 フランスのA.N.F.ミューロー社が1920年代末に製造した複座単葉の130A2観測 機から発展した機体。130A2をベースに試作された110A2原型機は1931年に初飛行 したが、その性能に感心したフランス航空省は生産型の発注を行い、この生産型が後に113R 2と呼ばれる観測機としてフランス空軍に採用された。
 パラソル式高翼単葉固定脚の機体に縦列複座の操縦席が配置され、後席には大きな風防が設置 されている。また搭載エンジンのイスパノスイザ12Yを冷却するための冷却器(ラジエーター) が機体下面に張り出しており目立っていた。
 いくつかの発展型が製作されたが、1935年に初飛行した115が最終生産機体となり、最 終機の納入は1939年9月の予定であった。しかし第二次大戦が始まると第一線にあった当機 は多大な損失を出し(フランス軍における第二次大戦で最初の被撃墜機は当機(115偵察爆撃 機)であったとの説がある)、1940年にドイツ軍がフランスへ侵攻した時には第一線任務か ら外されるようになっていた。

機体詳細データ(113R2)
全長10.00m全高 3.81m
全幅15.40m翼面積34.90m2
自重1,680kg最大重量2,570kg
最高速度290km/h(高度4,000m)上昇限度10,400m
航続距離920km巡航速度256km/h
発動機イスパノスイザ 12Ybrs 水冷V型12気筒 650馬力×1基
乗員数1名総生産機数221機(開戦時就役機)
武装7.5mm機銃×5(前方固定2、後席旋回2、胴体下面旋回1)
主要タイプ Mureaux 110A.2:試作原型。同様の試作機Mureaux 112GRとともに製作(6機)
Mureaux 113R.2:110A.2の生産型。イスパノスイザ12Ybrsエンジン(650hp)搭載
Mureaux 114CN.2:夜間戦闘機型の試作機(2機)
Mureaux 115R.2:最終生産型。偵察爆撃機。117R.2B.2の発展型
Mureaux 117R.2:偵察機型。イスパノスイザ12Ycesエンジン(850hp)搭載
Mureaux 117R.2B.2:117R.2の主翼下に爆弾架を装備した偵察爆撃機型
Mureaux 113GR:過給器付12Ybrsエンジンを搭載した競速機。113R.2を改修
Mureaux 200A.3:密閉式キャノピーを持つ実験機。115R.2を改修