ミコヤン・グレビッチ MiG−1/3戦闘機

Mikoyan-Gurevich MiG-1 / MiG-3
Микоян и Гуревич МиГ-1 / МиГ-3


ソビエト赤軍

MiG-3
MiG−3

 現代ではソビエト戦闘機の代名詞ともなったミグ戦闘機は、アルテム・ミコヤン[Артём Иванович Микоян]と ミハイル・グレビッチ[Михаил Иосифович Гуревич]の二人を代表とする設計 局(OKB)が開発したものである。二人が初めて開発した機体となるMiG−1は、元々ポリカルポフ設計局で 計画されていた−200がベースとなっており、同時期に開発されたヤコブレフ Yak−1や ラボーチキンLaGG−3などよりも高速を 発揮する高性能な機体として完成した。
 しかしMiG−1は航続距離が短く、戦闘損傷に弱いなど数多くの欠点を持ち約100機が製造されただけにと どまった。その結果、改良設計されて完成したのがMiG−3戦闘機であり、空気力学的改良、燃料容量の増加な どが行われMiG−3は高度5000m以上の空戦では他に負けない能力を持っていたが、低空での空戦性能は今 ひとつでドイツ戦闘機に劣っていた。
 1942年にミクーリンエンジンの生産が終了した時点でMiG−3の製造もうち切られたが、短い生産期間の 間に3,000機以上の機体が製造されている。

機体詳細データ(MiG−1)
全長 8.15m全高 3.30m
全幅10.20m翼面積17.44m2
自重2,410kg最大重量3,320kg
最高速度640km/h上昇限度12,000m
航続距離1,000km巡航速度486km/h
発動機ミクーリン AM-35A 液冷V型12気筒 1,350馬力×1基
乗員数 1名総生産機数(下記参照)
武装7.62mm機銃×2、12.7mm機銃×1、翼下に200kgまでの兵装を搭載可能
機体詳細データ(MiG−3)
全長 8.26m全高 3.50m
全幅10.20m翼面積17.44m2
自重2,700kg最大重量3,350kg
最高速度640km/h(高度7,800m)上昇限度12,000m
航続距離1,200km巡航速度505km/h
発動機ミクーリン AM-35A 液冷V型12気筒 1,350馬力×1基
乗員数 1名総生産機数3,422機(MiG−1/3合計)
武装7.62mm機銃×2、12.7mm機銃×1、翼下に200kgまでの兵装を搭載可能
主要タイプ I-61:AM-35AもしくはAM-37エンジン(1,400hp)搭載の原型機
I-200:AM-35Aエンジン搭載の原型機最終型
MiG-1:I-200原型機から発展した生産型。木金混合構造
MiG-1 AM-37:AM-37エンジンを搭載した原型機。I-200の2号機を流用
MiG-3:MiG-1の改良型。安定性改善、燃料増加等を実施
MiG-3 AM-38:AM-38エンジン(1,600hp)を搭載した出力強化型
MiG-3-82:MiG-3の胴体にM-82エンジン(1,650hp)を搭載した空冷型。計画のみ
I-211:M-82エンジン搭載の改設計原型案。計画のみ
MiG-3U:高々度迎撃機型への改良型計画。AM-35Aエンジン搭載。計画のみ