グロスター ミーティア戦闘機

Gloster Meteor

英国空軍 他

Meteor
英国空軍所属のミーティアF.MkIII

 第二次大戦末期になってドイツ軍は世界初の実用ジェット戦闘機 メッサーシュミットMe262や ジェット爆撃機アラドAr234を完成・就役させて いるが、連合軍側でもジェット機の研究は進められていた。しかし大戦が終結するまでに実戦配備が可能となった機 体は当機ミーティアのみであった。
 1940年に発行された仕様書F9/40の元で始まった機体開発(この仕様書発行前にも予備研究は行われてい た)は順調に進み、当時入手可能だったターボジェットエンジンでは推力が不足していたため双発とされた機体を1 942年7月に完成させ地上走行試験を開始した。最初に製作された生産前機群8機は幾つかのエンジンを搭載して 試験を行っている。
 最初の生産型であるミーティアF.Mkは1944年1月に初飛行し、1号機はアメリカが開発した ジェット戦闘機YP−59Aエアラコメットと交換するため米陸軍へ引き渡された。1944年7月にミーティアを 受領した英空軍第616飛行隊が最初の実戦ジェット機部隊となり、英本土へ飛来するV−1ロケット迎撃などに活 躍した。同年10月からはヨーロッパ大陸へ派遣され米陸軍航空隊と対ドイツ機戦闘の演習を重ねたが、ドイツへの 機密漏洩を恐れ、大陸で実戦参加を行ったのは終戦間際の1945年4月からであった。
 戦後も幾つかの改良を加えながら1950年代半ばまで生産が続けられ、1970年代まで使用された息の長い戦 闘機であった。

機体詳細データ(ミーティアF.MkI)
全長12.57m全高 3.96m
全幅13.11m翼面積34.74m2
自重2,690kg最大重量6,260kg
最高速度668km/h(高度3,050m)上昇限度12,200m
航続距離不明巡航速度不明
発動機ロールスロイス W.2B/23C「ウェランド」ターボジェット 推力771kg×2基
乗員数 1名総生産機数3,924機
武装20mm機関砲×4
機体詳細データ(ミーティアF.Mk8)
全長13.59m全高 3.96m
全幅11.32m翼面積32.52m2
自重4,846kg最大重量7,121kg
最高速度965km/h(高度3,050m)上昇限度13,100m
航続距離965km巡航速度不明
発動機ロールスロイス「ダーウェント」8 ターボジェット 推力1,590kg×2基
乗員数 1名総生産機数上記参照
武装20mm機関砲×4、主翼下に1,000lb(454kg)までの爆弾または無誘導ロケット弾×16
主要タイプ G41:当機の社内モデル名(原型機8機)
Meteor F.Mk I:最初の生産型。RR社製W2B/23Cエンジン(推力771kg)搭載(20機)
Meteor F.Mk II:デハビランド社製ゴブリンエンジン(推力1,230kg)搭載モデル(計画のみ)
Meteor F.Mk III:大戦中の最終モデル。F.Mk Iの燃料増大型。風防などを改修(210機)
Meteor F.Mk IV:RR社製W2B/37ダーウェントエンジン搭載モデル。後期型は全幅縮小(753機)
Meteor FR.Mk 5:偵察機型変形。採用されず(1機)
Meteor F.Mk 6:計画のみの機体(詳細不明。製作されず)
Meteor T.Mk 7:最初の複座複操縦装置付き練習機型。胴体を延長(650機)
Meteor F.Mk 8:最多生産モデル。尾翼再設計、水滴型風防採用。ダーウェントエンジン(1,550機)
Meteor F(TT).Mk 8:F.Mk 8改修の標的曳航機型
Meteor T.Mk 8:F.Mk 8改修の単座練習機型
Meteor FR.Mk 9:F.Mk 8から発展した低高度用戦術偵察機型。機首にカメラ搭載(126機)
Meteor PR.Mk 10:非武装高々度偵察機型。Mk3の主翼、Mk4の尾翼、Mk9の胴体を持つ(59機)
Meteor NF.Mk 11:夜間戦闘機型。機首に機上迎撃レーダー搭載。武装は主翼内へ(307機)
Meteor NF.Mk 12:夜間戦闘機型。米国製レーダー搭載。垂直安定板前縁整形が特徴(100機)
Meteor NF.Mk 13:NF.Mk 11から発展した夜間戦闘機型。熱帯用装備を施した(40機)
Meteor NF.Mk 14:夜間戦闘機型最終モデル。視界を広く取った風防天井が特徴(100機)
Meteor U.Mk 15:F.Mk IV改修の無人標的機型
Meteor U.Mk 16:F.Mk 8改修の無人標的機型。Meteor U.Mk 21(豪州向け)も同様の機体
Meteor TT.Mk 20:NF.Mk 11改修の標的曳航機型。英国海軍が使用
Trent Meteor:世界初のターボプロップ装備機。生産型18号機(F.Mk I)を改修