メッサーシュミット Me264アメリカ試作長距離爆撃機

Messerschmitt Me264 "Amerika"

ドイツ空軍

Me264
飛行試験中のMe264A原型機(BMWエンジン搭載?)

 1930年代後半にドイツ航空省はドイツ本国からニューヨークを爆撃できる長距離爆撃機 「アメリカ・ボンバー」計画(Amerika Bomber Projekt)を提示した。この計画を受けてドイ ツの航空機メーカー各社は試案を提出、ユンカース社が提出した Ju390が既存の機体の 改良型ということで開発期間を短縮できるため採用となったが、メッサーシュミット社が提出 した当機の案も海軍の外洋偵察哨戒機に使用できるとして廃案にならず、逆に哨戒機型の原型 2機の製作が発注された。
 1942年末に初飛行した原型1号機は当初ユンカース「ユモ」エンジンを搭載していたが、 その後BMWの空冷エンジンに換装されている。この機体は操縦安定性が悪く、また性能も予 定より低かったので、海軍は長距離偵察機にJu290を選定してしまった。
 完成した原型2機(および制作中だった原型3号機)は連合軍の爆撃により破壊され、これ によりMe264の更なる改良・開発は1944年9月にキャンセルとなり、メッサーシュミ ット社にはMe262戦 闘機の開発に全力を注ぐよう指示が出されることになった。

機体詳細データ(Me264原型機:BMWエンジン搭載後)
全長20.90m全高 4.30m
全幅43.00m翼面積127.83m2
自重21,151kg最大重量45,540kg
最高速度560km/h上昇限度8,000m
航続距離15,000km巡航速度350km/h
発動機BMW 801G 空冷星形服列14気筒 1,730馬力×4基
乗員数 8名総生産機数 2機
武装13mm機銃×4、20mm機関砲×2、3,000kgまでの爆弾
主要タイプ Me264:長距離爆撃機試案の名称
Me264V1:原型1号機。当初はJumo211Jエンジン(1,340hp)搭載
Me264V2:原型2号機。操縦席等に防弾装備が施された
Me264V3:原型3号機。V2の機体と同様だが防御武装が施された。未完成
Me264A:外洋偵察哨戒型の名称。計画中止