メッサーシュミット Me210/410戦闘機

Messerschmitt Me210 / Me410 "Hornisse"

ドイツ空軍

Me210
メッサーシュミットMe210A

 ドイツ航空省はメッサーシュミット社に対してBf110の 長距離戦闘機としての性能を高め、さらにこれをしのぐ後継機の開発を促した。その結果開発されたのがMe2 10である。
 しかし完成したMe210は失敗作で、機体操縦性は非常に不安定ですぐにキリモミ飛行に陥る危険があった。だが Me210の開発改良がそこで終わらなかったのは、実はBf110が英本土上空での空中戦でまったく役に立たなか ったため後継機が是非にでも必要となったからである。
 Me210の改良は1942年にうち切られ、胴体部や翼を改設計したMe410の生産に切り替えられた。このM e410はドイツ空軍の大きな期待に答え、キリモミ傾向もなくなり英軍の デハビラント・モスキートに匹敵する運動性能を示す成功 作となった。Me410は重武装の駆逐機となりドイツ防空の要として活躍、その高速・重武装の餌食になった連合軍 爆撃機は多数にのぼったが、リパブリックP−47ノースアメリカンP−51などの機動性に優れた単発 護衛戦闘機の空戦性能には対抗できず、多数が撃墜されたのも事実である。
 ちなみにMe410には「ホルニッセ」(スズメバチの意)という愛称がつけられている。

機体詳細データ(Me410A−1/U2)
全長12.48m全高 4.28m
全幅16.35m翼面積36.20m2
自重7,520kg最大重量9,650kg
最高速度625km/h(高度6,700m)上昇限度10,000m
航続距離1,700km巡航速度505km/h
発動機ダイムラーベンツ DB603A 液冷倒立V型12気筒 1,750馬力×2基
乗員数 2名総生産機数(Me210)約200機(267機説有)
(Me410)1,160機
武装7.92mm機銃×2、13mm機銃×2、20mm機関砲×4、爆弾1,000kg
主要タイプ Me210V:原型機。正式にはMe210V1のように製造(計画)順に番号が付与された
Me210A-0:DB601Aエンジン(1,050hp)搭載の生産前機
Me210A-1:生産型爆撃/駆逐機。20mm×2、13mm×2、7.92mm×2、爆弾1,000kg
Me210A-2:ダイブブレーキを装備した急降下爆撃/駆逐機兼用型
Me210B-1:偵察機型。ごく少数が生産されたのみ
Me210C-1:DB605Bエンジン(1,100hp)搭載。ハンガリーで生産されたモデル
Me310:高々度戦闘機型の提案。計画のみ
Me410原型:Me210原型にDB603Aエンジン(1,750hp)を搭載した改良型原型
Me410A-1:生産型爆撃機型。武装はMe210A-1と同様。DB603Aエンジン搭載
Me410A-1/U2:爆弾倉に20mm機関砲×2を追加したモデル
Me410A-1/U4:爆弾倉に50mm機関砲×1を追加したモデル
Me410A-2:7.92mm機銃×2の換わりに30mm機関砲×2を搭載した重戦闘機型
Me410A-3:一部の武装を廃止した偵察機型
Me410B-1:DB603Gエンジン(1,900hp)搭載。7.92mm機銃を13mm口径に変更
Me410B-2:A-2型同様の重戦闘機型。武装交換が容易化された
Me410B-3:A-3型同様の偵察機型
Me410B-5:雷撃型。航空魚雷または1,800kg爆弾×1を搭載可能
Me410B-6:爆弾倉に13mm機銃パックを搭載した対艦攻撃機型
Me410C:全幅拡大、胴体延長した高々度能力強化型。計画のみ
Me410D:C型に新設計機首を装備、再設計した降着装置を持つ機体。計画のみ
Me410H:高々度戦闘機型の計画案。全幅拡大。計画のみ