マッキ MC200サエッタ戦闘機

Macchi M.C.200 "Saetta"

イタリア王立空軍

MC200
MC200サエッタ

 イタリア空軍が1936年に出した「R」計画(イタリア空軍の近代化・拡張計画)のうち新型単座戦闘 機の仕様書を受けてマリオ・カストルディ(Mario Castoldi)が設計した機体。1938年に実施された競 争試作で採用され、1939年10月から納入が始まった。イタリアが1940年に第二次大戦に参戦する までに約150機が実戦配備についている。
 1940年秋のマルタ島攻撃において掩護機として初陣を飾ったMC200サエッタ(稲妻の意)は、そ の後もギリシア、北アフリカ、ユーゴスラビアで実戦に参加、一部の機体は東部戦線でも使用された。初期 の生産型は風防付密閉式操縦席であったが、操縦士達が開放型の操縦席を好んだため後期生産型からは半密 閉式開放型に改められている。運動性能の良さから初期の戦闘では優位に立つことができたが、搭載エンジ ンが非力だったため、性能の高い敵機が登場するようになると太刀打ちできなくなっていった。
 1943年にイタリアが連合軍に降伏した後も23機のサエッタが連合国側についたイタリア操縦士の手 により運用されているが、これらの機体は主に練習任務に使われている。
 なお、総生産数のうち約400機がマッキ社で製造されたほかは、ブレダ社とSAIアンブロジーニ社が 生産を行っている。

機体詳細データ(MC200)
全長 8.19m全高 3.50m
全幅10.58m翼面積16.80m2
自重1,900kg最大重量2,600kg
最高速度502km/h(高度4,500m)上昇限度8,900m
航続距離 870km巡航速度不明
発動機フィアット A76RC38 空冷星形複列14気筒 870馬力×1基
乗員数 1名総生産機数1,153機
武装12.7mm機銃×2(後期生産型の一部には7.7mm機銃×2を追加)、150kgまでの爆弾
主要タイプ MM336:MC200原型機の登録記号。A74RC38エンジン(840hp)搭載
MC200(初期型):初期の生産型。A76RC38エンジン(870hp)搭載。密閉型風防
MC200(中期型):風防を開放式に変更した生産型機体
MC200(後期型):更に風防を改良し、半密閉型風防となった生産型機体
MC200AS:熱帯用モデル。防砂フィルター等を装備
MC200CB:320kgまでの爆弾もしくは落下タンクを搭載できる戦闘爆撃機型
MC201:胴体の設計変更、A76RC40エンジン(1,000hp)搭載の改良型原型