ベリエフ MBR−2飛行艇

Beriev MBR-2
Бериев МБР-2


ソビエト赤軍

MBR-2

MBR-2AM-34
(上段)MBR−2M−17 / (下段)MBR−2AM−34

 現在もロシアで飛行艇を製作しているベリエフ設計局(現在はスホーイの一部門として吸収されている )の創始者ゲオルギ・ミハイロビッチ・ベリエフ[Георгий Михайлович Бериев]が設計した最初の軍用飛行艇。ベリエフはフランス人設計者ポール・エーメ・リ シャール[Paul Aime Richard]の元で設計技術を学んでおり、1932年からモスクワで航空機の独自設 計を開始している。
 当機はモスクワのメンシンスキー工場においてベリエフの手で設計されたもので、原型機にはBMW社 製エンジンを搭載していた。この原型機は完成直後に黒海沿岸にあるセバストポリに送られ軍の飛行テス トを受けた結果、合格と判定されたためMBR [Морской ближний разведчик:海軍短距離偵察機の略] −2と名付けられ量産が開始された。
 ロシア製のM−17エンジンを搭載した初期の量産機は1934年から軍への納入が開始されており、 当機は1939年からの対フィンランド戦(冬戦争)や1941年からの第二次大戦(大祖国戦争)など でソビエトの主要艦隊所属機としてかなりの数の任務をこなしている。また、戦後も十年ほどは漁業哨戒 に従事したと言われる(戦後当機に付けられたNATOコードは”モート[Mote](塵・埃の意)”である)。

機体詳細データ(MBR−2M−17)
全長13.50m全高不明
全幅19.00m翼面積55.00m2
自重2,475kg最大重量4,100kg
最高速度200km/h上昇限度4,400m
航続距離650km巡航速度100km/h台
発動機ミクーリン M-17B 水冷V型12気筒 650馬力×1基
乗員数4〜5名総生産機数不明(1,300機以上)
武装7.62mm機銃×2(機首、背部銃座各1)、爆弾最大500kg搭載(通常は300kg程度)
機体詳細データ(MBR−2AM−34)
全長13.50m全高 4.40m
全幅19.00m翼面積55.00m2
自重2,718kg最大重量4,754kg
最高速度275km/h上昇限度7,150m
航続距離800km巡航速度不明
発動機ミクーリン AM-34N 水冷V型12気筒 750馬力×1基
乗員数4〜5名総生産機数上記参照
武装7.62mm機銃×2(機首、背部銃座各1)、爆弾最大500kg搭載
主要タイプ MBR-2原型:BMW社製BMW IVFエンジン搭載の原型機
MBR-2M-17:M-17Bエンジン搭載の初期生産型
MBR-2AM-34:AM-34Nエンジン(750hp)搭載の改良型。第二次大戦時の主力機。別名MBR-2bis
MBR-2M-103:更に強力なM-103エンジン搭載モデル。生産されず
MP-1:MBR-2M-17の民間輸送機型。客席6または同量の貨物搭載が可能
MP-1bis:MBR-2AM-34の民間輸送機型。客室容量はMP-1と同様