ベッソン MB.411水上偵察機

Besson MB.411

フランス海軍

MB.411
水上を滑走するMB.411

 1920年代に新型軽巡へ搭載する予定で製作された水上偵察機MB.35は、不格好な形状ながら 分解・組み立てが容易に素早く行えるということで、いくつかの国から感心を示された(軽巡 「プリモゲ」からのカタ パルト射出実験は成功したが結局セールスには成功できず、フランス海軍に2機だけ納入されたに過ぎ なかった)。
 開発者マルセル・ベッソン(Marcel Besson)はMB.35をベースに双フロートから単フロート(補助フロート付)へ 変更したMB.410を1932年に初飛行させたが、この機体は翌年墜落して喪われてしまった。と ころが、フランス海軍は容易に分解・組み立てできるという利点に目をつけ、当時建造中だった巡洋潜 水艦「シュルクーフ」に 搭載する水上偵察機として発展型の開発をベッソンに指示した。
 ベッソンは補助フロート形状や胴体・尾翼などに改良を加え、エンジンを強化したMB.411を完 成させ、1号機の搭載テストも成功した。第二次大戦が始まり「シュルクーフ」がブレストを脱出した 際にも当機を搭載していたが、自由フランス軍指揮下に入ってからは当機を降ろして行動するようにな ったため、当機が実戦で活動することは無かった(降ろされた理由の一つに、当機が英プリマス近郊な どを飛び回った結果、対空監視員が見慣れぬ機影に混乱したため飛行禁止となったという説がある)。

機体詳細データ(MB.411)
全長 8.25m全高 2.85m
全幅12.00m翼面積22.00m2
自重 760kg最大重量1,140kg
最高速度190km/h上昇限度5,000m
航続距離400km巡航速度130km/h
発動機サルムソン 9Nd 空冷星形9気筒 175馬力×1基
乗員数2名総生産機数2機+原型(MB410.01)1機
武装武装なし
主要タイプ MB.410.01:原型機。1933年に墜落し失われた
MB.411:改良型。1機はシュルクーフに搭載、もう1機は予備として基地機となった