ブロック M.B.174偵察/爆撃機

Bloch M.B.174

フランス空軍/ビシー空軍

M.B.174
M.B.174A3

 1930年代半ばにフランス空軍は近代化計画の一環として双発多用途機を計画、ブロッ ク社が設計を行った。最初の原型機MB.170は1号機が複座の偵察機、2号機が3座の 軽爆撃として製作されている。原型1号機は1938年2月(初飛行の1ヶ月後)に着陸失敗 のため大破したが、残った2号機による飛行試験の結果、当機は原型2号機をベースとした 3座軽爆撃/偵察機として量産されることとなった。
 軽爆撃/偵察型の原型となるMB.174.01は1939年初頭に完成・初飛行し、翌 月には生産型となるMB.174A3の生産命令がSNCASO(Société nationale des constructions aéronautiques du sud-ouest)社に出された。しかしMB.174A3は爆弾搭載量が限られていたため、すぐに 爆弾倉を拡大した改良型が設計され、当初発注された56機のMB.174に続いてMB. 175の名称で量産されることとなった。
 偵察型として配備されたMB.174は1940年3月からポテ637と 置き換わっていったが、すぐにフランスが降伏したため大半の機体は北アフリカの植民地軍 へ逃れ、本国に残った機体はビシー政権やドイツ軍により偵察・訓練任務に使用されている。 また、少数機(20機程度)が完成していたMB.175はドイツ軍に接収され、大半はエ ンジンをMe323用 に徴発されたため飛行不能となった(なお、ドイツ軍の命令により非武装のMB.175が 輸送用として56機製造されている)。
 戦後もMB.175の雷撃機型が生産され、1950年代まで現役として使用された。

機体詳細データ(M.B.174A3)
全長12.22m全高 3.55m
全幅17.90m翼面積38.00m2
自重5,600kg最大重量7,160kg
最高速度530km/h上昇限度11,000m
航続距離1,650km巡航速度400km/h
発動機グノーム・ローヌ 14N-20/21 空冷星形複列14気筒 1,030馬力×2基
乗員数3名総生産機数225機
武装7.5mm機銃×6〜7(前方固定2、上部旋回2、後方銃座2〜3)、爆弾400kg搭載
機体詳細データ(M.B.175B3)
全長12.25m全高 3.55m
全幅17.95m翼面積38.39m2
自重5,660kg最大重量8,025kg
最高速度540km/h(高度5,200m)上昇限度11,000m
航続距離1,600km巡航速度395km/h
発動機グノーム・ローヌ 14N-48/49 空冷星形複列14気筒 1,140馬力×2基
乗員数3名総生産機数上記参照
武装7.5mm機銃×6〜7(前方固定2、上部旋回2、後方銃座2〜3)、爆弾600kg搭載
主要タイプ M.B.170.01:複座の原型1号機。偵察機型。墜落大破
M.B.170.02:3座の原型2号機。軽爆撃機型
M.B.174.01:偵察/爆撃機の原型。14N-20/21エンジン搭載
M.B.174A3:最初の生産型。主に偵察部隊へ配備(56機)
M.B.175.01:爆弾倉拡大型(軽爆撃機型)の原型
M.B.175B3:軽爆撃機型の生産型(23機+独軍向け非武装56機)
M.B.175T:戦後生産された雷撃機型(80機)
M.B.176.01:P&W社製R-1830エンジン搭載型原型
M.B.176B3:M.B.176の生産型。最終的に量産されず(5機)
M.B.177:イスパノスイザ12Y-31エンジン搭載型。試作のみ