ブロック MB151/152戦闘機

Bloch M.B.151/M.B.152

フランス空軍 他

MB152
フランス空軍のMB151戦闘機

 後にダッソーと改名し世界有数の航空機設計者として名を売ることになるマルセル・ブロック(Marcel Bloch) が率いるブロック社によって開発された戦闘機。
 1934年にフランス航空省が発行した新戦闘機の仕様書に基づく競争試作機として製作されたMB1 50が元となっているが、このMB150は完全な失敗作であった(このとき採用されたのはモラーヌ・ ソルニエ社のMS405だった)。
 飛行さえおぼつかず不合格となったMB150だったが、ブロック社は改良を施した機体で1937年 後半に再審査を受けた結果、航空省から開発続行の価値ありと認められた。38年春にテストが終了した 時点で少数機の発注を受けることはできたものの、量産化の前段階で「構造が複雑すぎて量産性に欠ける」 として改善要求が出されたためブロック社では早速改設計を施し、MB151と名付けた量産性を高めた 改良型を開発している。
 また出力の高いエンジンを搭載したMB152も同時期に開発されており、フランス航空省からの注文 は400機(うち340機がMB152、残りはMB151)となった。ところが不幸なことに生産ライ ンが上手く働かず、開戦までに納入された機体は120機ほどしか無く、しかも大半はプロペラや照準器 が取り付けられていない未完成のまま納入されていたため、侵攻してきたドイツ軍に抗う戦力として活躍 できていない。
 フランス降伏後、ビシー政府も当機の生産を続け最終的には600機あまりが製作されており、一部の 機体はルーマニア空軍に譲渡されている。

機体詳細データ(MB152)
全長 9.10m全高 3.95m
全幅10.55m翼面積15.00m2
自重2,020kg最大重量2,680kg
最高速度515km/h(高度4,000m)上昇限度10,000m
航続距離600km巡航速度450km/h
発動機グノーム・ローヌ 14N-25 空冷星形複列14気筒 1,080馬力×1基
またはグノーム・ローヌ 14N-49 空冷星形複列14気筒 1,100馬力×1基
乗員数 1名総生産機数600機以上
武装7.5mm機銃×4または7.5mm機銃×2および20mm機関砲×2
主要タイプ M.B.150.01:最初の原型機。飛行せず不採用
M.B.151.01:M.B.150改良型原型。グノーム・ローヌ14N-11エンジン搭載
M.B.151C1:生産型。グノーム・ローヌ14N-21エンジン(1,030hp)搭載(144機説有り)
M.B.152.01:出力強化型原型。グノーム・ローヌ14N-25エンジン搭載
M.B.152C1:生産型。グノーム・ローヌ14N-25または14N-49エンジン搭載(482機説有り)
M.B.153.01:P&W R-1830-SC3-Gエンジン(1,050hp)搭載の原型機。1機のみ
M.B.154:ライトR-1820エンジン(1,000hp級)搭載の計画機。製造されず
M.B.155:性能向上改良型。別項参照
M.B.157:二段過給器を装備したグノーム・ローヌ14Rエンジン搭載の出力強化型。計画のみ