マイルズ M25マーティネット標的曳航機

Miles M.25 "Martinet"

英国空軍

Martinet
M25マーティネット

 通常どこの国の空軍(航空隊)でも吹き流しを曳航して空中射撃練習の標的としており、吹き流しを曳航 する機体は練習機や古くなった機体を利用していた。ところがイギリス軍は1941年に出した(航空省) 仕様書12/41により専用設計の曳航機を調達する事にしたのである。これは旧式機による曳航ではスピー ドが遅く実状にあった訓練が出来ないとの考えからであった。
 仕様書に基づいて設計制作されたマイルズM25は同社の マスターII高等練習機を基礎とした機体 で、曳航標的とのバランスを取るために機首を延長し操縦室後部座席には曳航用ウインチの操作員が搭乗で きるように改良されている。
 1942年4月に初飛行したこの機体は、すぐに空軍に採用されM25マーティネット(鍛錬者の意)と 命名された。
 この機体の派生型としてグライダー曳航機やM37複座練習機などがあるが、変わり種としてM50クイ ーン・マーティネットという無線操縦の無人標的機があり、これは11機が新規に制作され54機がM25 から改造され使用された(65機新造+17機改造説もある)。

機体詳細データ(M25マーティネット)
全長 9.42m全高 3.53m
全幅11.89m翼面積22.50m2
自重2,110kg最大重量3,060kg
最高速度386km/h(高度1,800m)上昇限度7,700m
航続距離1,100km巡航速度不明
発動機ブリストル「マーキュリー」XX 空冷星形9気筒 870馬力×1基
乗員数 2名総生産機数1,735機(M50の11機を含む)
武装武装なし(胴体側面に標的曳航用ウインチを装備)
主要タイプ M.25:Martinet Mk.Iの社内モデル名
Martinet Mk.I:M 25生産型の英軍呼称
M.37:Martinet Mk.Iの派生型。複座練習機。原型のみ製作
M.50:仕様書Q10/43に基づく無線操縦の無人標的機の社内モデル名
Queen Martinet:M 50生産型(M 25改修機を含む)の英軍呼称