ロワール 70飛行艇

Loire 70

フランス海軍

Loire70
フランス海軍E7飛行隊所属のロワール70

 1932年にフランス海軍から出された長距離海洋偵察/爆撃飛行艇の要求に基づいて開発された 機体。1933年12月に初飛行した原型機はグノームローヌ9Kbrエンジン(500hp)を搭載していた が長期間の評価試験により、エンジン出力強化や尾翼設計の変更、機首銃座の廃止が盛り込まれ制式 採用となった。エンジンは主翼上に3基が三角形配置されているが、中央の1基は後方へプロペラを向 けた推進型となっている(上掲写真は機体中央(後方配置)のエンジンが判別しにくく双発機に見え てしまうことに注意)。
 制式採用となったものの生産型として製作されたのは7機と少数で、原型機を含む全機がカルーパ を基地とするE7飛行隊に配置された。1939年に第二次大戦が勃発すると部隊は地中海での哨戒 任務に従事することになり、この哨戒任務で半数の4機が戦没した。
 生き残っていた4機のうち3機も1940年6月にイタリア軍がおこなった空襲により破壊されて しまい、最後の1機についてもその後消息が語られることはなかった。

機体詳細データ(ロワール70[生産型])
全長19.50m全高 6.75m
全幅30.00m翼面積136.0m2
自重6,500kg最大重量11,500kg
最高速度235km/h上昇限度4,000m
航続距離3,000km巡航速度100km/h台後半
発動機グノームローヌ 9Kfr空冷星形9気筒 740馬力×3基
乗員数8名総生産機数8機(原型1+生産型7)
武装7.5mm機銃×6、600kgまでの爆弾または75kg爆雷×6
主要タイプ Loire 70:原型機を含む当機の名称。生産数はごく少数