ロワール 46戦闘機

Loire 46

フランス空軍

Loire 46
フランス空軍のロワール46戦闘機

 フランスのロワール社は1932年に全金属製応力外皮構造でガル翼式の高翼単葉の単座戦闘機ロワール 32原型を完成させた。フランス航空省は同時期に行った単座戦闘機競作に対して搭載エンジンを指定し たため、同機も他社の機体同様にイスパノスイザ社製エンジンを搭載していた。この原型機は翌33年1月 に墜落して喪われたが、この時には既にエンジンをグノーム・ローヌ社製星形エンジンに変更した発展型と なるロワール45原型機が完成していた。
 ロワール社ではロワール45原型機のエンジンを強力なものに換装して時速370キロメートルを発揮さ せたため、同社はこの機体の設計をさらに改良し、34年夏にロワール46原型機を完成させた。この機 体に目をつけたフランス航空省は60機の量産型を発注し、これら量産型にはフランス空軍戦闘機として初 の無線機搭載も行われることになった。
 1936年にスペインで内乱が勃発すると、フランス政府は秘密裏に少数のロワール46量産型(生産2〜 6号機の5機)を共和国政府軍へ引き渡したが、2機は短期間のうちに事故で喪われ、もう2機が戦闘で喪わ れてしまっている。フランス空軍への量産型納入は36年11月から始まり、翌37年には第6飛行連隊に 所属する4個飛行隊すべてが当機へ機種転換を完了した。
 第二次大戦勃発直前の39年3月になって、すでに旧式化したとの理由から全機が飛行学校や射撃学校へ 移管され、第一線任務から順次退くことになったのだが、ドイツ軍が侵攻した時点でまだ1個飛行体が当機を装 備している状況であった。しかし、ドイツ軍の侵攻を抑えるには非力であったのか、目立った戦果は残され ていない。

機体詳細データ(ロワール46)
全長 7.88m全高 4.13m
全幅11.83m翼面積19.50m2
自重1,360kg最大重量2,100kg
最高速度390km/h上昇限度11,800m
航続距離 750km巡航速度不明
発動機グノーム・ローヌ 14Kfs 空冷星形複列14気筒 900馬力×1基
乗員数 1名総生産機数60機(量産型)
武装7.5mm機銃×4、胴体下に軽爆弾搭載可能
主要タイプ Loire 43.01:イスパノスイザ12Xbrsエンジン(600hp)搭載の単座戦闘機原型(1機)
Loire 45.01:グノーム・ローヌ14Kdsエンジン(740hp)搭載の原型機。後に14Kfsエンジンへ換装(1機)
Loire 46.01:45.01の主翼および尾翼を再設計した機体。14Kfsエンジン搭載(1機)
Loire 46:46.01に基づく量産型(60機)