ロワール 130飛行艇

Loire 130

フランス海軍

Loire130
ロワール130飛行艇の原型機

 1933年に出された汎用艦載カタパルト発進3座水上機の要求に応えて開発された小型飛行艇。 高翼単葉で背負い式に発動機を搭載した原型機は1934年11月に初飛行したが、安定性に問題 があり、手直しに時間がかかったため量産機の生産発注が出されたのは1936年半ばのことであ った。艦載用ということで格納スペースを最小にする工夫が盛り込まれており、主翼端や昇降舵は 取り外し可能で主翼自体も折り畳み可能となっていたが、この機構はかなり複雑で、整備兵たちの 評判は悪かったようだ。
 1938年からフランス海軍に配備が開始され、水上機母艦コマンダンテスト[Commandant Teste] や大型主力艦へ搭載されたほか、植民地(アンティル諸島や西アフリカ、仏領インドシナなど)の 陸上基地にも展開した。
 1940年6月にドイツとの間で休戦が結ばれた後もビシー政権の名で追加発注がなされ、その 後も偵察や着弾観測、沿岸哨戒、船団護衛など幅広い任務に従事したが、1942年11月にフラ ンスが保有する艦艇からカタパルトが撤去されたため、以降は全機が陸上基地配置となった。

機体詳細データ(ロワール130M)
全長11.30m全高 3.85m
全幅16.00m翼面積40.10m2
自重2,090kg最大重量3,400kg
最高速度226km/h(高度2,800m)上昇限度6,000m
航続距離1,100km巡航速度100km/h台後半
発動機イスパノスイザ 12Xbrs-1 液冷V型12気筒 720馬力×1基
乗員数3名総生産機数150機程度(126機説あり)
武装7.5mm機銃×2、75kg爆雷×2または同重量の爆弾
主要タイプ Loire 130:原型機を含む生産前機の呼称。12Xirsエンジン(690hp)搭載
Loire 130M:艦載用機体の呼称。12Xbrsエンジン搭載。Mはメトロ(都市)の略
Loire 130C:熱帯用装備を持つ植民地向け機体。Cはコロニー(植民地)の略