ルバスール PL7艦上雷撃機

Levasseur PL7

フランス海軍

PL7T2

PL7T2B2
(上段)PL7(18m主翼) / (下段)PL7(16.5m主翼)

 フランス海軍の航空母艦ベアルンに 所属する艦上雷撃機PL2を更新するため開発された機体。同じくベアルンに搭載するため開発中だった 三座艦上偵察機PL4の設計をベースに同時並行で開発が行われている。
 PL4より二回りは大きな主翼を装備した原型機PL7.01はPL4原型と同じく1926年に完成 したが、全幅18メートルの長大な主翼は、ルバスール機の特徴でもあった複雑な上下翼間支柱と相まっ て機体に大きな負担をかけることになった。
 そこで主翼構造を単純化する改修を行った結果、1928年に全幅を16.5メートルにした原型機が 完成、飛行試験の結果翌29年に15機の発注を受けることに成功した。15機中9機は18メートル幅 の機体であったが、その後追加注文された機体(当初の29年発注6機を含めて最終的に40機)は全て 16.5メートル幅の主翼を持つ機体であった。
 1930年半ばからベアルンでの運用が開始されたが、エンジンの振動問題から2機が墜落し、改修が 終わるまで一時陸上基地へ全機移されてしまった。また航空母艦という限られたスペースに長大な主翼は 邪魔になることが指摘されたため、18メートル幅主翼の機体は16.5メートル幅のものに改修されて いる。
 1930年代後半になって当機は順次米国製のV−156Fと 交代しつつあったが、第二次大戦が始まった時点でも十数機のPL7が現役として使用されていた。

機体詳細データ(PL7T2(【 】内は18m幅主翼の機体)
全長11.68m全高 4.86m
全幅16.50m【18.00m】翼面積71.04m2【77.50m2
自重2,500kg【2,582kg】最大重量3,950kg【4,010kg】
最高速度170km/h【175km/h】上昇限度2,900m【4,000m】
航続距離 645km【600km】巡航速度140km/h
発動機イスパノスイザ 12Lbr 水冷V型12気筒 600馬力×1基
乗員数 3名総生産機数50機程度
武装7.5mm機銃×2(後方旋回)、小型航空魚雷×1または爆弾450kg搭載
主要タイプ PL7:原型機を含む当機の呼称
PL7T2B2b:仏海軍に就役した機体の呼称。通常は主翼幅の違いから以下のように記述されることが多い
PL7 18m:18m幅の主翼を持つ初期型(9機)
PL7 16m50:16.5m幅の主翼を持つ改良型(40機)
PL7 17m25:1機だけ製作された水上機型。17.25m幅の主翼を持つ双フロート機(1機改修)