リオレ・エ・オリビエ 451爆撃機

Lioré-et-Olivier 451

フランス空軍 他

LeO451
フランス空軍所属のリオレ・エ・オリビエ451

 1937年に原型機が初飛行したリオレ・エ・オリビエ451(以下LeO451)は1934年の B4分類機(4座爆撃機)を求めるフランス公式仕様書から産まれた機体である。ジャン・メルシエが 設計したLeO45原型機は大きな期待を感じさせたが、離陸時の操縦に問題があり、また採用したイ スパノスイザ14AAエンジンの開発の遅れから発動機の変更と設計の一部改修を受け1938年9月 にLeO451としてフランス空軍に制式採用されている。
 初めての実戦行動では1940年5月にドイツの侵攻をくい止めるためにオランダ・マースリヒトの 橋を爆撃し、フランスが降伏する6月までに完成したLeO451が次々に実戦に参加した。昼間爆撃 では敵戦闘機の迎撃により甚大な損失を出したが、降伏直前にはドイツとイタリアの目標に対して長距 離夜間爆撃も実施している。なおフランス政府は合計1,738機の発注を行ったが、ドイツがフラン スを占領するまでに完成した機体は452機であった。
 フランス降伏後もビシー政府はドイツ占領軍の許可を受けLeO451の製造を継続、1941年の レバント(仏語発音ではルヴァン)作戦や1942年の連合軍北アフリカ上陸阻止などに出撃している が、大部分の機体は連合軍の攻撃により地上でかなりの損害を被っている。北アフリカで生き残ったL eO451は1944年から通信任務に従事した。
 ドイツ軍が接収したLeO451の一部は爆撃練習機としてイタリアに譲渡されたが、約50機はド イツ空軍用にLeO451T輸送機として改造使用されている。

機体詳細データ(LeO451)
全長17.17m全高 5.24m
全幅22.50m翼面積68.00m2
自重7,800kg最大重量11,400kg
最高速度495km/h上昇限度9,000m
航続距離2,300km巡航速度365km/h
発動機グノーム・ローヌ 14N48/49 空冷星形複列14気筒 1,140馬力×2基
乗員数 4名総生産機数677機
武装7.5mm機銃×2(前方固定1、腹部銃座1)、20mm機関砲×1(背部銃座)、
爆弾最大1,500kg(通常は500kg爆弾×2または250kg爆弾×4)
主要タイプ LeO45.01:原型1号機。後にエンジンや尾翼を改修してLeO451.01と改称された
LeO451:生産型。グノームローヌ14Nエンジン搭載
LeO451C:エール・フランスの郵便機として用いられた機体
LeO451M:海軍用改修モデル。洋上哨戒などに使用された
LeO451E-2:ドイツ軍に接収後、グライダー曳航装備などを搭載されたモデル
LeO451T:ドイツ軍に接収後、輸送機として改修された機体の呼称
LeO453:P&W社製R-1830-67エンジンを搭載するモデル
LeO455:グノームローヌ14Rエンジン(1,380hp)エンジンを搭載するモデル
LeO455Ph:国立地理研究所で地勢調査に用いられた民間向けモデル