ラテコエール 302飛行艇

Latécoère 302

フランス海軍

Latecoere 302
仏海軍航空隊E4飛行隊所属のラテ302(2号機”Mouneyres”)

 フランスの水上機メーカー・ラテコエール社が初めて製作した4発飛行艇「ラテコエール(以下「ラテ」と 略す)300」をベースにした軍用長距離哨戒飛行艇。ラテ300の原型機ラテ300.01は1931年の 初飛行の際に胴体が折れ墜落してしまったが、その後製作された生産型ラテ300は1932年9月に初飛行 し、南仏・ベール〜西アフリカ・セネガル間の無着陸飛行記録樹立に続いて、南米・ナタール(ブラジル)へ の飛行を行い、大西洋横断路線の開拓を成功させた(ちなみにラテ300は1機しか製造されておらず、大 西洋横断路線開拓のため「南十字星[Croix-du-Sud]」号と名付けられ活躍したが、1936年12月7日に遭 難、消息を絶った。1935年には改良型であるラテ301が3機製作され、南大西洋横断路線で郵便輸送艇 として1930年代末まで使用されたが、3号機は1938年にフランス海軍へ訓練用として引き取られた)。
 ラテ300の優秀さに目を付けたフランス海軍は、同機の軍用型を発注し1936年に3機が納入された。 長大な主翼上に前後2基ずつ取り付けられたエンジンはラテ300と同じスタイルだが、機首部のバルコニー 型乗員室や機首から尾部まで続く平らな機体上面など特徴的なスタイルを持っている機体であった。これら3 機はベールを基地とする仏海軍航空隊E4飛行隊(後に4E飛行隊と改称)に所属し、長距離洋上哨戒任務に 従事した。3機とも固有の名称(パーソナルネーム)を持ち、第二次大戦勃発後はダカールへ進出して任務を 続けたが、フランス降伏後は補修部品の入手難などで稼働率が下がり、1941年には廃棄されてしまった。

機体詳細データ(ラテ302)
全長26.15m全高 7.98m
全幅44.00m翼面積255.66m2
自重13,230kg最大重量24,000kg
最高速度215km/h上昇限度5,800m
航続距離3,250km巡航速度不明
発動機イスパノスイザ 12Ycrs 液冷V型12気筒 860馬力×4基
乗員数 8名総生産機数 3機(Laté 302のみ)
武装7.5mm機銃×5(機首銃座1、胴体側面銃座2、主翼銃座2)、75kg爆弾×4搭載
主要タイプ Laté 300.01:長距離輸送飛行艇原型機。初飛行時に墜落(1機)
Laté 300:長距離飛行艇。イスパノスイザNbrエンジン(650hp)搭載(1機)
Laté 301:長距離郵便飛行艇。Laté 300にほぼ準ずる機体(3機)
Laté 302:Laté 300をベースにした軍用哨戒飛行艇。各機の固有名称は以下のとおり(3機)
 (1号機)「ギルボー[Guilbaud]」、(2号機)「ムネール[Mouneyres]」、
 (3号機)「カバリエ・ド・キュベルビル[Cavellier de Cuverville]」