ラテコエール 298水上雷撃機

Latécoère 298

フランス海軍

Latecoere 298
ラテコエール 298

 1933年にフランス海軍から出された新型フロート付き雷撃機の要求により開発された機体。全金属 製単葉で双フロートを装備しており、先細りの主翼や半埋め込み式の魚雷搭載方法が目立つ特徴であった。
 1936年5月に初飛行した原型機による実用試験の結果フランス海軍は制式採用を決定、177機の 生産発注が出され、ドイツ軍の侵攻までに4個飛行隊(水上機母艦所属のH1およびH2、陸上基地所属 のT1およびT2)に配備された。ラテコエールという名称は長いので通常は『ラテ』と略されることが 多い(当ページでも下段スペック表中の主要タイプ項目では機名を『ラテ』と略した)。
 ドイツ軍がフランスに対して電撃戦を仕掛けると当機は地上攻撃任務に投入されたが、戦果は思わしく なく、生き残った機体はビシー政府に使用された。またビシー政府では海外領土で使用するため298F 型を30機発注している。
 フランス解放後は自由フランスの統治の元に警察任務などに従事していたが部隊は1946年1月に解 隊、最後の機体も1951年にスクラップとなった。

機体詳細データ(ラテコエール298D)
全長12.56m全高 5.25m
全幅15.50m翼面積31.60m2
自重3,070kg最大重量4,600kg
最高速度287km/h上昇限度6,397m
航続距離1,000km巡航速度不明
発動機イスパノスイザ 12Ycrs-1 液冷V型12気筒 880馬力×1基
乗員数 3名総生産機数208機
武装7.5mm機銃×3(前方固定2、後方旋回1)、小型航空魚雷×1または680kgまでの爆弾等
主要タイプ Laté 298.01:原型機(1機)
Laté 298A:最初の生産型。風防形状が原型とは異なる(29機)
Laté 298B:A型に複操縦装置と折り畳み主翼を搭載した型。水上機母艦搭載用(42機)
Laté 298D:B型に似るが、主翼は固定式となった機体(106機)
Laté 298E:腹部に偵察用ゴンドラを搭載した偵察専用型。試作のみ(D型改装:1機)
Laté 298F:海外領土用の追加生産型。D型に似るが複操縦装置は無い(30機)
Laté 299:車輪式降着装置を装備した陸上機型原型。試作のみ(2機)