ラボーチキン La−9/11戦闘機

Lavochkin La-9 / La-11
Лавочкин Ла-9 / Ла-11


ソビエト赤軍

La-9

La-11
(上段)La−9 / (下段)La−11

 ラボーチキン設計局(OKB)がLaGG−3LaG−5、La−5と 進化させてきた戦闘機は1944年に登場したLa−7で一応の完成を見たかに思われた。 La−7は独軍のFw−190とも 同等以上に戦える機体であったのだが、ラボーチキン設計局はこの機体で良しとせず、更な る進化を加えることにした。
 La−7の設計をベースに、直線的なシルエットと強力なエンジンや武装が与えられ、機 体構造も全金属製となった新型機は1944年末に完成、La−9の名称で部隊配備が開始 された。この機体はFw−190Dや P−51Dなど当時最強 の戦闘機に引けを取らない高性能機であった。珍しい点としては、23ミリ機関砲4門とい う強力な武装が、すべてエンジンカウル内に装備された同調機関砲であったことがあげられ る。
 La−9が部隊に送られるようになった1945年初頭に、当局はLa−9の発展改良型 製作をラボーチキン設計局に指示、掩護戦闘機として使用するため航続距離の延伸を行い、 また生産性や機動性向上のため、直線的なシルエットを持つ小型化した機体が開発された。 この機体は終戦後の45年10月に完成し、La−11と名付けられた。
 La−9とLa−11は戦後共産圏諸国にも配備され、朝鮮戦争では連合軍機と交戦して いるが、ジェット機時代の到来とともに第一線を退いていった。

機体詳細データ(La−9)
全長 8.63m全高 3.56m
全幅 9.80m翼面積17.59m2
自重2,638kg最大重量3,425kg
最高速度690km/h上昇限度10,800m
航続距離1,735km巡航速度不明
発動機シュベツォフ ASh-82FN 空冷星形複列14気筒 1,850馬力×1基
乗員数 1名総生産機数1,559機
武装23mm機関砲×4(前方固定)
機体詳細データ(La−11)
全長 8.62m全高 3.47m
全幅 9.80m翼面積17.59m2
自重2,770kg最大重量3,730kg
最高速度674km/h上昇限度10,250m
航続距離2,235km巡航速度不明
発動機シュベツォフ ASh-82FN 空冷星形複列14気筒 1,850馬力×1基
乗員数 1名総生産機数1,182機
武装23mm機関砲×3(前方固定)
主要タイプ La-130:La-7をベースにした原型機の呼称
La-9:La-130に準じる生産型
La-9UTI:複座化した練習戦闘機型
La-9RD:RD-13パルスジェットエンジンを翼下に搭載した実験機
La-9M:La-134とも呼ばれる機体。La-11の原型となった
La-132:シュベツォフM-93エンジンを搭載した試作機
La-138:PVRD-450ラムジェットエンジンを翼下に搭載した実験機
La-134D:La-9M(La-134)へ更に搭載燃料を増加させた原型機
La-11:La-134Dに準ずる長距離護衛戦闘機型