ラボーチキン La−5/La−7戦闘機

Lavochkin La-5/La-7
Лавочкин Ла-5/Ла-7


ソビエト赤軍

La-5
La−5戦闘機
La-7
La−7戦闘機

 LaGG−3戦闘機は貴重な金属資材を使 用せず、ソビエト国内に豊富に存在する木材で機体を構成するため非常に価値ある機体であったが、性能は当 時の各国戦闘機の中でも最低レベルのものであったことは否定できない。そこで1941年にラボーチキンの設計 チームはLaGG−3の性能改善に乗り出し、エンジンを空冷星形で大馬力のシュベツォフM−82に換装した機 体(LaG−5と呼ばれる)を開発した。
 さらに機体設計を改善し胴体を切りつめ全周視野をあたえる風防を装備したLa−5が開発されたが、それでも メッサーシュミットBf109G−2と 対等に戦うには性能が不十分であったため、その後重量を軽減し主翼を金属構造に改めたLa−5FNが開発され 1942年のスターリングラードにて初陣を迎えた。スターリングラードではドイツ機を相手に大活躍を示し、L a−5FNは1万機以上が製造された。
 La−5FNの高々度迎撃機タイプとして設計された機体は、さらに空力的洗練と重量軽減が行われLa−7と して戦線に登場している。La−7は20ミリ機関砲を3門装備したが、さらに軽量化のため2門に減じた機体も製 造された。
 なお、このLa−7が第二次世界大戦の実戦に参加した最後のラボーチキン系戦闘機となった。

機体詳細データ(La−5)
全長 8.67m全高 2.54m
全幅 9.80m翼面積17.50m2
自重2,680kg最大重量3,360kg
最高速度580km/h上昇限度9,500m
航続距離1,190km巡航速度510km/h
発動機シュベツォフ M-82 空冷星形複列14気筒 1,330馬力×1基
乗員数 1名総生産機数下記参照
武装20mm機関砲×2、100kg爆弾×2
機体詳細データ(La−7)
全長 8.67m全高 2.54m
全幅 9.80m翼面積17.59m2
自重2,605kg最大重量3,265kg
最高速度665km/h上昇限度11,000m
航続距離 650km巡航速度597km/h
発動機シュベツォフ ASh-82FN 空冷星形複列14気筒 1,850馬力×1基
乗員数 1名総生産機数15,000機以上(La−5/7合計)
武装20mm機関砲×3または2、爆弾最大200kg
主要タイプ LaG-5:LaGG-3戦闘機にM-82エンジンを搭載した原型機
La-5:最初の生産型。ASh-82(M-82)エンジン搭載
La-5F:若干出力の大きなASh-82F(1,700hp)エンジンを搭載したモデル
La-5FN:ASh-82FN直噴エンジンを搭載した出力強化型。改良型風防
La-5UTI:複操縦装置付きの複座練習機型。機銃は20mm機関砲×1に減
La-5TK:排気タービン過給器付きエンジンを搭載したモデル。生産数ごく少数
La-5FN/41:La-7同様の木金混合構造を持つ機体
La-120:木金混合構造の主翼を持つ原型機
La-7:La-120原型に基づく生産型。20mm機関砲×2〜3
La-7UTI:複操縦装置付きの複座練習戦型。La-5UTI同様に機銃は1丁
La-7TK:排気タービン過給器付きエンジン搭載の試験機
La-7/ASh-71:ASh-71エンジン(2,000hp)搭載の試験機
La-7/ASh-83:ASh-83エンジン(1,900hp)搭載の試験機。23mm機関砲×2
La-7R:尾部に補助ロケットエンジンを搭載した試験機
La-7S:主翼下に補助ラムジェットエンジンを搭載した試験機
La-7/PVRD:La-7Sとは異なる種類のラムジェットエンジンを搭載した試験機