ユンカース Ju89試作爆撃機

Junkers Ju89

ドイツ空軍

Ju89V1
Ju89原型1号機(Ju89V1)

 ドイツ空軍トップの地位に治まった戦略爆撃機推進派のウェーバー将軍[Walther Wever]が提唱したウラル爆撃 機計画により開発が行われた機体。同計画では他に ドルニエ社のDo19も試作されている。
 航空省からの試作命令により2機の原型機が制作され、1937年に初飛行を行った。旧式なユンカース機の 特徴である大面積主翼を持ち、飛行試験ではDo19よりも高い能力を示したが、ウェーバー将軍の死去に伴う 戦略爆撃機推進派の衰退により、原型3号機は製作途中でキャンセルとなり、完成していた試作機2機も第二次 大戦開戦直後スクラップにされている。
 なお、キャンセルされた3号機の部品は後にJu90の 原型機へ流用されている。

機体詳細データ(Ju89V1)
全長26.49m全高 7.60m
全幅35.25m翼面積184.00m2
自重17,000kg最大重量22,800kg
最高速度390km/h上昇限度7,000m(巡航高度)
航続距離2,000km巡航速度不明
発動機ユンカース「ユモ」211A 液冷V型12気筒 1,075馬力×4基
乗員数5名総生産機数2機
武装20mm機関砲×2(背部、腹部銃座各1)、7.92mm機銃×2(機首、尾部銃座各1)、爆弾1,600kg搭載
主要タイプ Ju89V1:原型1号機。「ユモ」211Aエンジン搭載
Ju89V2:原型2号機。DB600Aエンジン(750hp)搭載
Ju89V3:原型3号機。計画中止により完成せず