イカルス IK−2戦闘機

Ikarus IK-2

ユーゴスラビア王立空軍

IK-2
ユーゴスラビア軍の記章をつけたIK−2

 ポーランドのイカルス工場では、フランスのポテ社やチェコスロバキアのアビア社から機体ライセンス を購入して航空機製造の経験を積んでいた。1934年になってIK−L1と名付けられた初の国産機開 発が行われ、翌年4月22日に初飛行を行った。この機体はポーランドPZL社のP.8戦闘機( P.11のベースとなったP.7戦闘 機のエンジンを液冷に変更したもの)に似たガル翼単葉の機体であった。
 IK−L1原型機は3回目の試験飛行中に急降下からの引き起こしができずに墜落したが、続いて製作 された機体(IK−02と名付けられた)は当時第一線級だった英ホーカー社のフュアリ複葉戦闘機よりも 高い能力を示した。ユーゴスラビア空軍はこの機体を12機発注し、1937年中(1939年説もある) に全機が納入された。
 1941年4月にドイツ軍がユーゴスラビアへ侵攻した際に、当機は第4戦闘機連隊第107飛行隊に 所属し、攻め来るドイツ軍戦闘機と果敢に交戦したが多大な損害を被った。

機体詳細データ(IK−2)
全長 7.88m全高 3.84m
全幅11.40m翼面積18.00m2
自重1,500kg最大重量1,857kg
最高速度435km/h(高度4,000m)上昇限度12,000m
航続距離 700km巡航速度250km/h
発動機イスパノスイザ 12Ycrs 液冷V型12気筒 860馬力×1基
乗員数1名総生産機数12機+原型1機
武装20mm機関砲×1、7.92mm機銃×2(前方固定)
主要タイプ IK-L1:12Ycrsエンジン搭載の原型1号機。主翼の不具合により墜落
IK-02:不具合を修正した原型2号機
IK-2:IK-02に準ずる量産型(12機)
IK-4:IK-2をベースにした複座型偵察機。計画のみ