IAR 39軽爆撃機

I.A.R.(Industria Aeronautică Română) 39

ルーマニア王国空軍

IAR39
IAR39軽爆撃機

 IAR(Industria Aeronautică Română/インダストリア・アエロナウティカ・ロマー ナ(ルーマニア航空機工業))社のグロス・ビズルとカルプ両技師が設計したIAR37はルーマニア王国 空軍が求めた戦術爆撃機兼偵察機の要求に応える機体であった。
 このIAR37を改良したのがIAR39である。改良にはIARの代表的設計者イオン・グロスらが参 加している。IAR39は固定脚・一葉半という旧式な外見をしておりエンジンはグノーム・ローヌK−1 4のライセンス品であった。1939年頃から量産に入り、第二次大戦でルーマニアがドイツのソビエト侵 攻を支援開始した1941年6月までには多数の機体が部隊配備されていた。基本的に陸軍兵団との協同作 戦を行う当機はソビエト領内での作戦に従事しウクライナ侵攻などで偵察任務や前線爆撃任務に活躍した。
 戦後、1947年に共産主義共和国が建国宣言し、再組織されたルーマニア人民共和国空軍でも大戦を生き 残った少数機が連絡機として使用された。

機体詳細データ(IAR39)
全長 9.60m全高 3.99m
全幅13.10m翼面積40.30m2
自重2,180kg最大重量3,090kg
最高速度336km/h(高度3,500m)上昇限度8,000m
航続距離1,050km巡航速度295km/h
発動機IAR K-14IV C32 空冷星形複列14気筒 870馬力×1基
乗員数2〜3名総生産機数200機以上(IAR37、38含む)
武装7.92mm機銃×3(前方固定1、後方旋回2)、爆弾288kgまたは小型爆弾(手榴弾)144個
主要タイプ IAR 37:3座複葉爆撃機兼偵察機。K-14エンジン搭載
IAR 38:IAR 37とは動力が異なる機体。BMWエンジン搭載。主翼面積拡大
IAR 39:IAR 37改良型。出力強化エンジン搭載。最多生産モデル
IAR 47:IAR 39改良型の原型機。原型のみ製作