ロッキード ハドソン哨戒爆撃機

Lockheed Hudson

英国空軍 他

AT18
米陸軍のAT−18専用射撃練習型ハドソン

 第二次世界大戦勃発後に初めて英国が米国から供与を受けた機体が、当機ロッキード・ハドソンである。この機 体は1938年前半の英国空軍の海洋哨戒機/航法練習機不足による緊急需要に応えるため、ロッキード社がスー パーエレクトラ旅客機の軍用型として提案した物である。
 1939年から受け渡しが始まり、戦場ではいくつかの初記録を達成している。たとえば1939年10月には ドルニエDo18飛行艇を撃墜し米国供与機体 による初戦果を挙げ、1941年8月には独潜水艦 U−570を攻撃後その降伏受け入れ を行い、1943年5月には機上救命艇(胴体下部に装備した小型ボートで遭難者救助の際に切り離して海面へ投 下できる)の初使用も行った。
 英国及び英国連邦に供与された機体の他にアメリカ陸軍や海軍も当機を使用したほか、少数がポルトガル海軍航 空隊や中国空軍でも使用されている。また哨戒爆撃機型の他にも輸送機型や射撃練習機型、非武装の航法練習機型 などの派生型も生産された。

機体詳細データ(ハドソンMkI(海洋哨戒爆撃型))
全長13.51m全高 3.61m
全幅19.96m翼面積51.19m2
自重5,280kg最大重量7,940kg
最高速度396km/h(高度2,000m)上昇限度7,600m
航続距離3,200km巡航速度不明
発動機ライト 「サイクロン」GR-1820-G-102A 空冷星形9気筒 1,100馬力×2基
乗員数6〜7名総生産機数2,941機(2,584機説あり)
武装7.7mm機銃×4、爆弾(または爆雷)最大640kg
主要タイプ B14L:原型機を含む当機の社内呼称。スペリー社に供給した民間型はB14Sと呼称
Hudson Mk.I:英国空軍が購入した初期型。R-1820-G102Aエンジン(1,100hp)搭載
Hudson Mk.II:英国空軍購入機。Mk.Iに似るが構造強化、プロペラ変更が施された
Hudson Mk.III:Mk.IIの機体にR-1820-205Aエンジン(1,200hp)を組み合わせたモデル
Hudson Mk.IIIA:Mk.IIIに似るがR-1820-87エンジン(1,200hp)搭載。供与モデル
Hudson Mk.IV:TwinWaspS3C-Gエンジン(1,050hp)搭載のMk.I改修型。オーストラリア向け
Hudson Mk.IVA:米陸軍が調達(A-28と呼称)し英国へ供与された機体。Mk.IIIA相当
Hudson Mk.V:Mk.IIIに似るがTwinWaspS3C4-Gエンジン搭載の英軍購入機
Hudson Mk.VI:米陸軍が調達し英国へ供与された機体。R-1830-67エンジン搭載
Hudson C.Mk VI:輸送任務用に武装を撤去したMk.VIの呼称
A-28:武器供与法に基づき米陸軍が調達した機体の米国内呼称
A-29:米国陸軍航空隊で使用されたMk.IIIA相当の機体
A-29A:A-29に似るが、兵員輸送機への転換可能な内装を持つ米陸軍向けモデル
A-29B:写真偵察任務用に改修されたA-29Aの呼称
PBO-1:米国海軍で使用されたMk.IIIA相当の機体
AT-18:米陸軍向けの射撃練習機モデル。R-1820-87エンジン(1,200hp)搭載
AT-18A:米陸軍向けの航法練習機モデル。AT-18に似るが非武装