ヘンシェル Hs132急降下爆撃機

Henschel Hs132

ドイツ空軍

Hs132
ヘンシェルHs132原型1号機

 急降下爆撃機部隊の地上砲火による被害増大を苦慮した軍部では地上防御砲火に強い急降下爆撃機の 開発をメーカー各社に指示した。ヘンシェル社では降下速度を高めることで砲火の命中率を低くするよ う考えたが、降下速度が高いと機体の引き起こし時にパイロットにかかる重力が許容できる範囲(最大 7G程度:Gは重力加速度を表す単位)を超えるため設計は難航した。
 ところが、ある研究によると操縦士がうつぶせ状態の場合だと12Gまで耐えられるとの研究成果が あったため胴体内に操縦士がうつぶせになる方式の機体設計を採用し、原型機が製作されることになっ た(このおかげで胴体断面積も減少し被弾確率がより低下した)。
 細い葉巻型の胴体に背負い式のターボジェットエンジンを搭載した原型機が数機製作されていた(い くつかのエンジン搭載が考えられた)が終戦までに完成した機体は無く、ほぼ完成状態だった原型1号 機は終戦時にソビエト軍に接収されている。

機体詳細データ(Hs132A(計画値))
全長 8.90m全高 3.00m
全幅 7.20m翼面積14.70m2
自重1,895kg最大重量3,400kg
最高速度700km/h(高度6,000m爆装時)上昇限度10,500m
航続距離1,120km巡航速度不明
発動機BMW BMW003A-1 ターボジェット 推力800kg×1基
乗員数1名総生産機数実機完成せず(原型3機製作)
武装500kg爆弾×1
主要タイプ Hs132V:原型機。正式にはHs132V1のように製造(計画)順に番号が付与された
Hs132A:BMW003A-1エンジン(推力800kg)搭載。急降下爆撃機型。爆弾500kg(以下の機体も同様)
Hs132B:ユモ004B-2エンジン(推力900kg)搭載。20mm機関砲×2の迎撃機型
Hs132C:ヒルトHeS011Aエンジン(推力1,100kg)搭載。20mm×2、30mm×2の機関砲を持つ対地攻撃機型
Hs132D:主翼を拡大した高々度型計画