ヘンシェル Hs123急降下爆撃機

Henschel Hs123

ドイツ空軍

Hs123
東部戦線におけるヘンシェルHs123A−1

 1933年に出された急降下爆撃機の要求に基づいて開発された機体。一葉半の主翼や固定脚と いう当時としてはオーソドックスなスタイルをした機体であった。完成した原型機3機で試験飛行 を行っている際に主翼の構造的欠陥から2機が急降下中に分解墜落したため一時は採用が危ぶまれ たが、欠陥を克服した原型4号機が試験に合格したため生産発注を得ることができた。
 生産型であるA−1型は1936年の秋から第162急降下爆撃航空団に配備が開始されている が、その後すぐに有能な ユンカースJu87が 就役を開始したため、当機の派生型開発や追加生産は行われなかった。
 部隊に配備された生産型は1936年のスペイン内乱、39年のポーランド侵攻、40年のフラ ンス・ベルギーなどで実戦に参加した後、生き残っていた数少ない機体も43年の東部戦線で酷使 され戦場へ散っていった。またごく少数機(内戦終了後スペインで余剰となった機体)が中国へ輸 出され、国府軍の機体として1938年頃揚子江の日本軍艦艇攻撃に参加している。

機体詳細データ(Hs123A−1)
全長 8.33m全高 3.20m
全幅10.50m翼面積24.85m2
自重1,500kg最大重量2,200kg
最高速度340km/h(高度1,200m)上昇限度9,000m
航続距離 855km巡航速度315km/h
発動機BMW 132Dc 空冷星形9気筒 880馬力×1基
乗員数1名総生産機数不明(1,000機未満)
武装7.92mm機銃×2(前方)、450kgまでの爆弾
(戦地改造して機銃を20mm機関砲×2に置き換えた機体も存在する)
主要タイプ Hs123V:原型機。正式にはHs123V1のように製造(計画)順に番号を付与した
Hs123A-1:唯一の生産型。原型よりも主翼構造の強化が行われた
Hs123B:BMW 132K(960hp)搭載の出力強化型計画機。原型(V5)改修のみ
Hs123C:B型の機体にスライド式密閉風防を搭載した計画機。原型(V6)改修のみ