スリングスビー ヘンギスト空挺グライダー

Slingsby Hengist

英国空軍

Hengist
英空軍のヘンギスト

 元は家具職人だったフレデリック・N・スリングスビー(Frederick Nicholas Slingsby)は、 第一次大戦で飛行士として活躍し、またセイルプレーン(グライダー(無動力滑空機)の一種。 長距離長時間の滞空を競う)の趣味が高じて、1930年代初頭にスリングスビー・セイルプレー ン社(以下スリングスビー社と略す)を設立した。
 第二次大戦が始まり、ドイツ軍がベルギー侵攻で使用したDFS230グ ライダーの成功を見た英航空省は、いくつかの輸送グライダーについて仕様書を発行、それぞれ 1社特命で開発を指示し、そのうち14名の兵員を輸送できる空挺グライダーの仕様書X.25 /40はスリングスビー社が請け負うこととなった。
 スリングスビー社では英航空機メーカーを渡り歩き経験を積んだジョン・フロスト(John "Jack" Frost: 後にモスキートホーネットの開発を行った)の 設計デザインを元に開発を実施、1942年1月に原型機の初飛行を行った。空挺グライダーと して目新しい機体ではなかったが、着陸装置としてゴム製のエアバッグが装備された点が、他社 の機体と異なっていた。
 しかし構造的に問題があり、また他のグライダー開発が滞りなく行われたことや、米国製グラ イダーの供与により当機の必要性が薄れたため、ごく少数の生産に終わり実戦投入の記録も残さ れていない。

機体詳細データ(スリングスビー
全長17.22m全高不明
全幅24.38m翼面積72.46m2
自重2,100kg最大重量3,788kg
最高速度209km/h(最大曳航速度)巡航速度不明
発動機なし(他機による曳航飛行)
乗員数 1名総生産機数18機
武装武装なし(完全武装兵員14名を搭載可能)
主要タイプ Hengist I:原型を含む生産型名称