ハインケル He60水上偵察機

Heinkel He60

ドイツ空軍/海軍

He60
非武装化されたHe60D練習機

 海軍の大型艦艇に搭載する水上偵察機として開発された機体で、原型1号機は1933年に初飛 行した。原型1号機ではBMW VI型エンジン(600hp)を搭載しており、原型2号機で出力を強化し た同型エンジン(750hp)に変更してみたが飛行性能に変化がなかったため生産型は600hpのものに戻 されている。カタパルト発進に対応した装備を搭載したのは原型3号機からである。
 1933年からドイツ海軍の練習部隊に配備が開始され、機体習熟訓練の後に巡洋戦艦や重巡洋 艦へ搭載されるようになった。第二次大戦初期には練習機へと格下げされ艦隊任務からは退いてい たが、ギリシアやクレタ島を基地に空軍が運用する海洋偵察部隊では現役として1941年頃まで 第一線に留まっていた。

機体詳細データ(He60C)
全長11.50m全高5.30m
全幅13.50m翼面積54.00m2
自重2,412kg最大重量3,425kg
最高速度240km/h上昇限度5,000m
航続距離 900km巡航速度215km/h
発動機BMW VI 6.0ZU 水冷V型12気筒 600馬力×1基
乗員数2名総生産機数216機
武装7.92mm機銃×1(後方旋回)(一部機体には前方固定7.92mm機銃×1も搭載)
主要タイプ He60a:原型1号機。BMW VI6.0ZUエンジン(600hp)搭載
He60b:原型2号機。BMW VIaエンジン(750hp)搭載
He60c:原型3号機。カタパルト発進装備搭載。BMW VI6.0ZUエンジン
He60A:非武装の生産前機。ドイツ海軍訓練学校で使用された
He60B:初期生産型。B-3型と呼ばれる機体はDB600エンジンの評価機
He60C:改良型。主要生産型である
He60D:C型から武装を撤去した練習機転用型