ハインケル He59偵察爆撃機

Heinkel He59

ドイツ空軍

He59
ハインケルHe59

 偵察爆撃機として設計された機体。複葉双発の大型機体であるが、機体上部に位置する座席はす べて開放式である点が当機を旧式に見せている。原型1号機であるa型は双フロートの水上機、2 号機であるb型は整形付き固定脚の陸上機として製作されたが、生産型はすべてa型に準じた水上 機となった。
 1933年頃から空軍の沿岸偵察部隊などに配備が開始されているが、一部の機体は1936年 にスペインのコンドル軍団に所属して作戦に従事した。第二次大戦開戦時にも沿岸偵察部隊の中心 として活躍中で海上救難や機雷敷設などの任務従事や多用途練習機として使用されていた。194 3年には実戦部隊を退き、訓練任務に従事していた機体も44年には生き残っていた全機が退役し た。また43年8月から同年末まで4機がフィンランド空軍に貸与されており、長距離偵察や輸送 任務に従事した後、ドイツへ返還されている。
 なお開発はハインケル社が行ったものの生産機の大半はアラド社で製作されている。

機体詳細データ(He59B−2)
全長17.40m全高 7.10m
全幅23.70m翼面積153.4m2
自重5,630kg最大重量9,400kg
最高速度235km/h上昇限度5,000m
航続距離750km(フェリー時1,880km)巡航速度178km/h
発動機BMW VI 6.0ZU 水冷V型12気筒 660馬力×2基
乗員数4名総生産機数142機
武装7.92mm機銃×2〜3(前方1、腹部後方1〜2)、爆弾1,000kgまたは航空魚雷×1
主要タイプ He59a:原型1号機。双フロート式の水上機型原型
He59b:原型2号機。固定脚式の陸上機型原型
He59A:He59a原型に似た非武装の審査用機体。少数生産
He59B-1:初期生産型。装備品小変更、機首に7.92mm機銃×1
He59B-2:爆撃機型。金属製機首、腹部7.92mm銃座。機首に20mm砲装備モデルも有る
He59B-3:偵察機型。B-2型から機首部の武装を撤去、フロート内に補助燃料タンク装備
He59C-1:装備を簡略化した長距離偵察機型(非武装練習機型とする説もある)
He59C-2:非武装の海上救難機型。投下用の救命ボート6隻を搭載
He59D-1:C-2型に類似の機体。乗員訓練用として使用
He59E-1:D-1型に類似の機体。魚雷発射訓練に使用された
He59E-2:長距離偵察機型。胴体内にカメラ3台を搭載
He59N:D-1型を改装した高等航法練習機