ハインケル He280戦闘機

Heinkel He280

ドイツ空軍

He280
ハインケルHe280の原型機(He280V3)

 1939年に中止されたターボジェット機He178の計画に引き続き、新しく設計したハイン ケル社製ターボジェットエンジン(HeS8またはHeS30)を搭載する双発機として計画された戦闘機。
 しかし1940年半ばになって機体は完成したものの、ハインケル社製エンジンは間に合わなか ったためHe111爆撃機に曳航さ れた動力無しの機体が同年9月22日に初飛行した。
 翌年3月にようやくHeS8型エンジンが完成したものの、このエンジンは予定した推力を発揮でき ず、1年かけての改修にもかかわらず所定性能を満たせなかった(せいぜい600kg程度の推力しか発 揮できなかった)ため43年4月にBMW109-003エンジンが選定され、8月に同エンジンにて初の自 力飛行を行った。この飛行が世界初のターボジェットによる飛行であった。
 各種試験によると空戦性能では フォッケウルフFw190と同等以 上、上昇力もメッサーシュミットMe262よ り高いと判定されたが、政治的思惑などにより結局空軍はMe262を採用したため当機は研究機 以上の段階へ進むことができなかったのである。

機体詳細データ(He280V3)
全長10.20m全高 3.06m
全幅12.20m翼面積21.40m2
自重3,055kg最大重量4,125kg
最高速度817km/h上昇限度11,500m
航続距離 615km巡航速度不明
発動機BMW BMW109-003 ターボジェット 推力748kg×2基
乗員数1名総生産機数 8機
武装20mm機関砲×3、500kg爆弾×1または250kg爆弾×2(爆弾は計画値)
主要タイプ He280V:原型機。正式にはHe280V1のように製造(計画)順に番号が付与された