ホーカー ハリケーン戦闘機

Hawker Hurricane

英国空軍 他

Hurricane IIC
英空軍のハリケーンIIC

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 第二次大戦傑作機コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
ハリケーン
第24号(2017.01.24)
ハリケーン Mk.I戦闘機 1940年
イギリス空軍第1飛行隊 Arthur V. "Tuffy" Clowes中尉機


 1935年に初飛行したホーカー社の戦闘機であるハリケーンは、同社 のフュアリ複葉戦闘機を単葉化する 試みから完成した機体であり、後に完成した スピットファイアなどと比較すると胴体の 一部が布張りで出来ている一世代遅れた簡素な構造であった。しかし、その簡素さゆえに損傷に強く、数々 の戦闘を生き延びてきたことも否定できない。
 第二次世界大戦では欧州戦線や東南アジア戦線で活躍し、特に英本土上空での防空戦闘には欠かせない機体 であった。最初の生産型であるハリケーンMk.I型は独軍の メッサーシュミットBf109Eと比べ 性能的に劣っていたが、航続距離の短さからBf109は英本土上空に長く留まれず、また航続距離は長いが 格闘戦に弱かった双発戦闘機 メッサーシュミットBf110が相手な らば充分に優勢な戦闘をおこない、ドイツ軍の爆撃隊を撃退したのである。
 ハリケーンも他の機種同様に戦訓による改良が加えられ、また地上攻撃機や艦載機型などの派生型も制作され ている。なお戦後余剰となった機体はトルコやエジプト、南アフリカなどに売却され長く現役機として任務を果た したという。

機体詳細データ(ハリケーンMkIIB)
全長 9.82m全高 3.99m
全幅12.19m翼面積23.92m2
自重2,500kg最大重量3,300kg
最高速度550km/h(高度6,700m)上昇限度11,100m
航続距離770km(内部燃料のみ)巡航速度476km/h(高度6,100m)
発動機ロールスロイス「マーリンXX」液冷V型12気筒 1,185馬力×1基
乗員数 1名総生産機数14,231機
武装7.7mm機銃×12、227kg爆弾×2
主要タイプ K5083:原型機の登録記号。マーリンCエンジン(1,025hp)搭載
※以下のモデル名のうち「srs」とは「series(シリーズ)」の略を示しています
Hurricane Mk.I:最初の生産型。マーリンIIエンジン(1,030hp)搭載。7.7mm機銃×8
Hurricane Mk.I(Canada):カナダ製のMk.I。マーリンIIIエンジン(1,030hp)搭載
Hurricane Mk.IIA srs1:マーリンXXエンジン(1,185hp)搭載。武装はMk.Iと同じ
Hurricane Mk.IIA srs2:主翼下に兵装搭載設備を追加したMk.IIA srs1
Hurricane Mk.IIB:7.7mm機銃×12、主翼下に爆弾搭載可能とした武装強化型
Hurricane Mk.IIC:武装を20mm機関砲×4に変更した機体。爆弾等搭載可能
Hurricane Mk.IID:40mm機関砲×2、7.7mm機銃×2を搭載した対戦車攻撃機型
Hurricane Mk.IIE:Mk.IVの試作機時点での名称
Hurricane Mk.III:マーリン28エンジン搭載機の予定名称。実現せず
Hurricane Mk.IV:マーリン24エンジン(1,280hp)搭載。翼下に万能武装搭載点を装備
Hurricane Mk.V:マーリン32エンジンを搭載した原型機。原型のみ
Hurricane Mk.X:カナダ製。マーリン28エンジン搭載。武装はMk.IIAに準拠
Hurricane Mk.XI:カナダ製。Mk.Xの機体にMk.IIB(一部はMk.IIC)同様の機銃を搭載
Hurricane Mk.XII:カナダ製。Mk.Xの機体にMk.IICに準ずる改修を施した機体
Hurricane Mk.XIIA:カナダ製。マーリン29エンジン搭載。主にソ連等へ供与された
Sea Hurricane Mk.IA:カタパルト発進用に改装された艦載戦闘機。Hurricane Mk.I改装
Sea Hurricane Mk.IB:艦載用に改装された艦載(艦上)戦闘機。Hurricane Mk.IIA改装
Sea Hurricane Mk.IC:Sea Hurricane Mk.IB同様の機体だが武装は20mm機関砲×4
Sea Hurricane Mk.IIC:Hurricane Mk.IICに艦上機装備を搭載した海軍機標準改装型
Sea Hurricane Mk.XIIA:Hurricane Mk.XIIAの艦上機改装型