ハンドリページ ハンプデン爆撃機

Handley Page H.P.52 "Hampden"

英国空軍

Hampden
ハンプデンTB.MkI

 英国航空省が1932年に出した仕様書B9/32に応えてハンドリページ社が製作した機体。同時に ビッカース社もこの仕様書に基づいた機体を製作しており、両社案とも採用されている。
 ハンドリページ社が提案したHP52と名付けられた機体は1936年6月21日に初飛行し、後に ウェリントンと名付けられるビッカース社 の機体はそれより1週間早く初飛行した。この2種類の機体は同じ仕様書が元になって作られたとは考え にくいほど両極端の機体であった。
 ハンドリページ社のHP52は速度を高めるため非常に狭い(細い)胴体を採用しており、また隙間翼 を使用することで非常に低速時の安定性も優れていた。操縦席からの視界も良好であり運用性も優れたも のであったが、狭い胴体のため飛行中は乗員の配置変更が不可能となり、戦闘時に乗員が戦死・負傷した ときには任務遂行に障害がでることがあった。
 戦雲迫るなか英国空軍の拡充計画は急ピッチで進んでいたため、当機も1938年には量産契約が締結 され、カナダなどの工場でも下請け生産が行われている。第二次大戦初頭は昼間爆撃任務に従事したが、 1942年以降は機雷敷設や対潜哨戒などの任務に従事している。一部の機体はカナダやニュージーラン ドへ供与されており、また輸送船団護衛としてソビエトへ渡った機体が、そのまま現地でソビエト海軍の 哨戒機として使用されていたこともあった。

機体詳細データ(HP52ハンプデンMk.I
全長16.33m全高 4.55m
全幅21.08m翼面積62.06m2
自重5,340kg最大重量8,500kg
最高速度409km/h(高度4,200m)上昇限度5,800m
航続距離1,762km巡航速度269km/h
発動機ブリストル「ペガサス」XVII 空冷星形9気筒 1,000馬力×2基
乗員数 4名総生産機数1,432機
武装7.7mm機銃×4〜6(機首1〜2、胴体銃座2〜4)、航空魚雷×1または爆弾最大4,000lb(1,814kg)
主要タイプ HP52:当機の社内モデル呼称。HerefordはHP53
Hampden Mk I:生産型。ペガサスXVIIエンジン(1,000hp)搭載(1,430機)
Hampden Mk.II:ライトR-1820エンジン(1,100hp)搭載の試験機(2機)
Hereford:Hampdenのエンジンをネイピア・ダガーVIII(1,000hp)に変更した機体。実戦投入されず(150機改修)