ブローム&フォス Ha139飛行艇

Blohm und Voss Ha139

ドイツ空軍

Ha139
ブローム&フォスHa139原型機

 1935年にルフトハンザ航空が出した大西洋横断郵便機の仕様書に応えて設計された飛行艇。 仕様書では荒れた海で離発着できること∞カタパルト発進が可能なこと∞有償荷重500 kgで5,000kmの距離を平均時速250km/hで飛行できること≠ニいう厳しい条件が要求されて いた。
 ブローム&フォス社の子会社であるハンブルグ航空機製造(Hamburger Flugzeugbau)は、い くつかの設計案のうちユモ205ディーゼルエンジン搭載型の原型機3機の発注を受けることに 成功した。このエンジンは同程度の出力・サイズを持つ通常のガソリンエンジンに比べ25%も 燃費が良いという特徴があった。
 1937年に原型2機がルフトハンザ航空に納入され、カタパルトを持つ母船の支援を受けな がらアゾレス諸島とニューヨーク間を往復する業務に従事している。1938年には若干大型化 した原型3号機も仲間に加わりバサースト・ナタール間を結ぶ南大西洋路線も開通したのだが、 1939年9月に第二次大戦が勃発すると3機ともドイツ空軍の指揮下に入れられてしまい、3 号機は偵察任務用に改修され、他の2機も兵員輸送用としてノルウェー攻略に投入されている。 3号機はその後、機体周囲を磁場発生装置で取り囲んだ機雷掃海型に改修された。

機体詳細データ(Ha139原型1号機)
全長19.50m全高 4.80m
全幅27.00m翼面積117.00m2
自重10,360kg最大重量17,500kg
最高速度315km/h上昇限度3,500m
航続距離5,300km巡航速度260km/h
発動機ユンカース「ユモ」205C 水冷直列対向6気筒ディーゼル 600馬力×4基
乗員数4〜5名総生産機数3機
武装7.92mm機銃×4(Ha139V3/U1にのみ装備)
主要タイプ Ha139V:原型機呼称(Vの後に1〜3の番号が付く)
Ha139B:若干大型化した原型3号機の別称
Ha139V3/U1:偵察任務用に改修された後の原型3号機の呼称
Ha139B/MS:機雷掃海用に改修されたHa139V3/U1の呼称