ブローム&フォス Ha137試作急降下爆撃機

Blohm & Voss Ha137

ドイツ空軍

Ha137V4
Ha137原型4号機(Ha137V4)

 1934年にドイツ航空省が出した近接支援機の製造要求に従って開発された機体。ハンブルグ 航空機製造[Hamburger Flugzeugbau]では、日本から帰国したフォークト技師[Richard Vogt]が中心 となって、単葉および複葉の2種類の機体設計を行った。
 単葉機(社内呼称はプロジェクト6と名付けられた)は、フォークトが日本で設計した 川崎キ−5試作戦闘機の設計 を拡大改良したもので、セミ・モノコック構造の全金属製となっており、逆ガル形状の主翼に大きな スパッツ付き主脚が目立つ機体であった。フォークトは当初BMW社製エンジンを搭載する提案を 行ったが、搭載予定とされたエンジンは未完成だったため独航空省は米P&W社製ホーネットエンジ ン(のライセンス品であるBMW132)を搭載して試作機を製作するよう指示した。
 BMW132エンジンを搭載した原型1号機は1935年4月に初飛行したが、直径の大きな空冷エ ンジンは急降下時の視界の妨げになることが判明したため、原型3号機は液冷の英ロールスロイス社 製ケストレルエンジンに変更して製作されることになった。
 しかし、近接支援機の要求仕様がユンカース社のJu87寄りに 変更(特に複座であることを要求)されたため、当機は競争試作に参加する権利を失ってしまったの だが、航空省は搭載エンジンをユンカース「ユモ」に変更した試作機3機の追加発注を行っている。
 合計6機が製作された試作原型機は、その後ブローム&フォス社(ハンブルグ航空機は37年に親 会社であるB&V社へ統合)のテストベッド機として使用されている。

機体詳細データ(Ha137V4)
全長 9.50m全高 2.80m
全幅11.10m翼面積22.70m2
自重2,437kg最大重量3,800kg
最高速度330km/h上昇限度7,700m
航続距離575km巡航速度不明
発動機ユンカース「ユモ」210 液冷V型12気筒 610馬力
乗員数 1名総生産機数 6機
武装7.92mm機銃×2(機首部前方固定)、20mm機関砲(または7.92mm機銃)×1(主脚部前方固定)、
爆弾200kg搭載
主要タイプ Ha137V1:空冷BMW132エンジン(720hp)搭載の原型1号機。2号機V2も同様。プロジェクト6a
Ha137V3:液冷RRケストレルエンジン(640hp)搭載の原型3号機。プロジェクト6b
Ha137V4:「ユモ」210エンジン搭載の原型4号機。5〜6号機も同様
Ha137A:空冷エンジン装備型の仮称正式名称
Ha137B:「ユモ」エンジン装備型の仮称正式名称