ゴーダ Go242/244輸送グライダー

Gotha Go242/Go244

ドイツ空軍

Go242
Go242A−1輸送グライダー
Go244
Go244B−1動力グライダー

 アルベルト・カルカート(Albert Kalkert)が設計したGo242侵攻用グライダーは、それまでドイツ軍 が使用していた輸送グライダー DFS230の3倍もの搭載能力を持 っていたため、ドイツ航空省の認可を得て量産型開発へと乗り出すことになった。
 胴体は鋼管溶接構造布張り、主翼は木製合板と布張りというシンプルな構造をしており、完全武装兵員なら 21名、または指揮官専用車などの重量物を搭載することが可能であった。原型機は1941年中に初飛行し、 1942年始めには量産型が部隊配備開始され、ギリシア、シチリア島、北アフリカを基地に地中海・アフリ カ方面の戦線で活躍した。曳航 機としては通常ハインケルHe111が 使用されている。
 また他国の侵攻用グライダーと同様、当機も動力を備えた機体を開発することになった。フランス降伏後に 開発が始まり、占領した工場からグノーム・ローヌ14Mエンジンが大量に入手可能となったため、これを搭 載し固定降着装置を備えたGo244が開発された。この動力付きグライダーの大半は無動力型Go242B からの改装で、一部の機体にはBMW132Zエンジン(660hp)や東部戦線で捕獲したソビエト製シュベツォフ M25Aエンジン(750hp)が搭載されている。
 しかし、せっかく完成したGo244は低速な飛行速度と鈍重な運動性の機体で、実戦投入されると連合軍 戦闘機による被害は甚大となり、1942年末には前線から引き上げられてしまった。

機体詳細データ(Go242B−3)
全長15.80m全高 4.40m
全幅24.50m翼面積64.40m2
自重3,200kg最大重量7,100kg
最高速度300km/h(曳航限界)上昇限度不明
乗員数 2名総生産機数1,528機(Go242)
武装7.92mm機銃×4を自衛用として装備可能、完全武装兵員21名搭載可能
機体詳細データ(Go244B−2【非曳航(自力飛行)時】)
全長15.80m全高 4.70m
全幅24.50m翼面積64.40m2
自重5,100kg最大重量7,800kg
最高速度280km/h上昇限度7,500m
航続距離600km巡航速度不明
発動機グノーム・ローヌ 14M 空冷星形複列14気筒 700馬力×2基
乗員数 2名総生産機数43機+Go242から133機改修(Go244)
武装7.92mm機銃×4を自衛用として装備可能、完全武装兵員21名搭載可能
主要タイプ Go242A-1:最初の生産型グライダー。貨物輸送用。自衛用に7.92mm機銃×4
Go242A-2:A-1と同等の機体だが、こちらは兵員輸送用。自衛用武装はA-1と同じ
Go242B-1:投棄可能な前輪式降着装置を装備。兵員輸送型B-3もある
Go242B-2:B-1と同様の機体だが、降着装置の設計が異なる。兵員輸送型はB-4
Go242B-5:操縦士訓練用に複操縦装置が搭載された機体
Go242C-1:海洋目標攻撃用に滑水艇体と翼下フロートを装備した機体。同様なC-2〜C-3型もある
Go244A-1:BMW132エンジンを搭載した動力型原型機。Go242Bからの改修型と新規生産型がある
Go244B-1:A型の主脚を改良した生産前機型。兵員輸送型のB-3もある
Go244B-2:B-1型の主脚を改良した生産型。機首降着装置は半引込式。兵員輸送型はB-4
Go244B-5:操縦士訓練用に複操縦装置が搭載された機体