グロスター グラディエーター戦闘機

Gloster Gladiator

英国空軍 他

Gladiator
英国空軍所属のグラディエーターMk.II

 1920年代末に英空軍が採用した迎撃戦闘機ブリストル・ブルドッグの後継機については30年代に なって色々と議論されてきたのだが、結局英国各メーカーは軍の期待に沿えるものを作り出すことができ なかった。1935年に始まった英空軍拡張計画ではグロスター社が1933年に開発したゴーントレ ット戦闘機の発注が行われているが、この機体も旧態依然とした複葉機であった。
 時代は単葉機へと移りつつあったが、グロスター社の設計者H.P.フォランド(Henry P. Folland :後のフォランド社創立者)はゴーントレットの設計を吟味して、どこまで性能が改善できるかに焦点を 置き自社負担により再設計した原型機の製作を行った。
 1934年9月に初飛行した原型機(SS37と名付けられた)は最高速度389km/hを記録し、武装 もゴーントレットの倍となり複葉戦闘機として究極とも言える完成度を示したため、英国航空省もこの機 体に対して仕様書F14/35を発行、すぐに生産発注を行いグラディエーターと名付け制式採用した。
 1937年から納入が始まった当機だったが、すぐに ホーカー・ハリケーンスーパーマリン・スピットファイアなどに 機種更改されており、第二次大戦開戦時には補助部隊に再配備されてしまっていた。しかし補助部隊とは いえフランスの前線などに送られた当機は前線航空攻撃部隊の一部として活躍し、ノルウェーやマルタ島 などでも戦闘に参加している。
 第一線から引退したグラディエーター達は1944年頃まで通信・連絡や気象偵察などの後方任務に就 いていた。

機体詳細データ(グラディエーターMk.I)
全長 8.36m全高 3.15m
全幅 9.83m翼面積30.00m2
自重1,570kg最大重量2,200kg
最高速度407km/h(高度4,400m)上昇限度10,000m
航続距離550km巡航速度不明
発動機ブリストル「マーキュリー」IX 空冷星形9気筒 840馬力×1基
乗員数 1名総生産機数756機(747機説有り)
武装7.7mm機銃×4(機首2、主翼下2)
主要タイプ SS37:原型機の呼称。仕様書F7/30に基づく設計
Gladiator Mk.I:仕様書F14/35による最初の生産型。ビッカース機銃とルイス機銃を装備
Gladiator Mk.I(後期型):ブローニング機銃搭載モデル。一部は後にMk.II基準へ改装
Gladiator Mk.I(輸出型):中国やスウェーデンをはじめとした海外へ輸出された機体
Gladiator Mk.II:改良型。マーキュリーVIIIエンジン搭載。一部は海外へ売却
Gladiator Mk.II(輸出型):スウェーデン向け輸出機。スウェーデンではJ8Aと呼称
Sea Gladiator(暫定):Mk.IIを改修した艦上戦闘機型
Sea Gladiator:新規に製造された艦上戦闘機型。拘束フック装備、救命ボート収容