グールドゥ・ルスール LGL−32戦闘機

Gourdou-Leseurre LGL-32

フランス空軍 他

LGL-32
(上段)仏空軍のLGL−32戦闘機 / (下段)原型機を改修した水上機型LGL−32HY
LGL-32HY

 フランスのグールドゥ・ルスール社(以下GL社)は1920年にレース用単座機としてGL−30を完成 させた。このレース用機が優秀だったため、GL社ではGL−30をベースにした単座戦闘機GL−31の開 発を行い、22年にこれを完成させた。
 翌23年、仏空軍は新型戦闘機のコンペを行うことを発表し、GL社もGL−31の発展改良型でこのコンペに 参加することになったが、原型機が完成する頃にGL社はロワール社[Ateliers et Chantiers de la Loire]に 買収されていたため、完成した原型機にはLGL(Loire Gourdou-Leseurreの略)−32の名称が付けられるこ とになった。
 コンペで優秀な成績を発揮したため、27年に仏空軍から発注を受けることに成功し、その後仏海軍航空隊や トルコやルーマニアからも受注があったのだが、当機の現役期間は短く、フランスでは1930年代半ばには第 一線を退き訓練任務などに使用されるようになってしまっている。
 フランスで余剰となった機体は、スペイン内戦の際に共和政府軍(およびバスク国民党)へ売却され、フランコ 軍を相手に奮戦している。

機体詳細データ(LCL−32C.1)
全長 7.55m全高 2.95m
全幅12.20m翼面積24.90m2
自重 963kg最大重量1,376kg
最高速度250km/h上昇限度9,700m
航続距離500km巡航速度不明
発動機グノーム・ローヌ 9Ady 空冷星形9気筒 420馬力×1基
乗員数1名総生産機数500機以上
武装7.7mm機銃×2(前方固定)
主要タイプ GL-30:ブリストル・ジュピターエンジン搭載のレース用機。引込脚(1機)
GL-31:GL-30をベースに武装を施した戦闘機型試作機。固定脚(1機)
LGL-32.01:GL-31を発展改良した戦闘機型原型(1機)
LGL-32C.1:LGL-32量産型の軍呼称
LGL-32T:トルコ輸出型の呼称(12機)
LGL-32HY:LGL-32.01を改造し、主脚を双フロートに変更した水上機型試作機
LGL-321:LGL-32C.1のエンジンをジュピターエンジン(600hp)に換装した試作機
LGL-323:LGL-32C.1のエンジンを過給器付きジュピターエンジンに換装した高々度飛行実験機
LGL-324:LGL-323をさらに改修した高々度飛行記録機。1929年10月24日に到達高度11,000mを記録
LGL-33:ロレーヌ12Ebエンジン搭載の試作機
LGL-34:イスパノスイザ12Gbエンジン搭載の試作機
LGL-35:ルノー12Jエンジン搭載の試作機
LGL-390:イスパノスイザ9Vaエンジン搭載の試作機。夜間戦闘機型