フォッカー G.I戦闘機

Fokker G.I

オランダ空軍 他

G.I
オランダ空軍の記章をつけたG.

 1936年11月のパリ航空博で初公開(この時は地上展示のみで飛行はしなかったが)された 双発双胴の重戦闘機。後にロッキードP−38などが 採用することになる双胴形態だったが、当時としては革新的なもので多くの批判的評価を浴びた。
 原型機初飛行は1937年3月であったが、搭載していたイスパノスイザ製エンジンに問題があった ため、後にプラット&ホイットニー社製R-1535-SB4-Gツインワスプジュニアエンジンに変更(制式採用機はブリ ストル・マーキュリーエンジンを搭載)されている。1937年末にオランダ空軍は36機の生産発注を 行ったが、エンジンの供給不足から納入は遅れ1939年4月にようやく生産1号機が初飛行を行ってい る。
 ドイツ軍のオランダ侵攻開始時点で23機が部隊配備されていたが、5日後にオランダが抵抗を止めた ときに飛行可能だったのはたった1機であった。またパリ航空博で海外からも数件の引き合いがあったも のの、大戦前にオランダが武器輸出を禁止したため海外へ輸出されなかった。
 ドイツ占領後のフォッカー工場で製造ラインに残っていた製作途中の機体(12機あり、フィンランド 向けとして製作中だったが禁輸により武装を搭載せずそのままになっていたもの)はドイツ軍の命令によ り完成させられ、ドイツ軍の戦闘練習機として使用された。この完成した機体を工場から空輸する際、厳 重な警戒をかいくぐって1機が英国へ亡命し、この機体は英国国立航空研究所で木製構造の研究に使用さ れたという。

機体詳細データ(G I A)
全長11.50m全高 3.40m
全幅17.15m翼面積38.30m2
自重3,360kg最大重量4,800kg
最高速度475km/h(高度2,750m)上昇限度9,300m
航続距離1,400km巡航速度355km/h
発動機ブリストル「マーキュリー」VIII 空冷星形9気筒 830馬力×2基
乗員数2〜3名総生産機数63機
武装7.92mm機銃×9(前方固定8、後方旋回1)、400kgまでの爆弾
主要タイプ G.I:原型機。イスパノスイザ80-82エンジンまたはP&W R-1535-SB4-Gエンジン(750hp)搭載
G.IA:初期型。ブリストル・マーキュリーエンジン搭載
G.IB:改良型。輸出向けとして製作されたが結局輸出されなかった。G.IA改良型