ジェネラル・エアクラフト GAL48ホットスパー練習グライダー

General Aircraft GAL48 "Hotspur"

英国空軍 他

Hotspur
カナダ空軍のホットスパーMk.II

 ドイツ軍のグライダーによる侵攻作戦を見た英軍では輸送グライダーによる強襲が有効な手段だと 判断し、いくつかの輸送グライダーを開発することにした。英航空省は複数の航空機メーカーに対し て各種グライダーの開発仕様書を1社特命で公布した。ジェネラル・エアクラフト社(以下GA社) に対しては7名の空挺兵を搭乗させることのできる小型侵攻グライダーの仕様書X.10/40が指 示された。
 完成した原型機は無事に飛行することができたが、小型であったことが災いして作戦上の使用には 支障があると考えられるようになってきた(大型のホーサが 完成したことも理由の一つである)。そこで航空省では機体を侵攻用から輸送グライダーの操縦士訓 練用の機体に変更する改訂仕様書X.22/40を出した。GA社では主翼長を縮小し、風防を拡大 した改設計型を製作、この機体がホットスパーMk.IIとして軍に採用されることになった。
 陸軍空挺兵のうち操縦適性がある者を中心に当機を使用した訓練により、侵攻グライダーの操縦士 養成が行われ、彼らは大戦後半の連合軍反攻で大いに活躍したのである。ちなみに当グライダーは英 空軍だけでなく22機がカナダ空軍に送られ、また少数機が米海軍や米陸軍に貸与されている。
 なお輸送能力の少なさを補うため、ホットスパーを2機左右に連結したツイン・ホットスパーの開 発も行われたが、こちらは試作以上の段階へ進むことはなかった。

機体詳細データ(ホットスパーMk.II)
全長11.99m全高 3.05m
全幅13.99m翼面積25.30m2
自重 755kg最大重量1,632kg
最高速度209km/h(最大曳航速度)巡航速度140km/h(標準曳航速度)
発動機なし(他機による曳航飛行)
乗員数 2名総生産機数1,064機
武装武装なし(完全武装兵員6名または同等重量の物資を搭載可能)
主要タイプ Hotspur Mk.I:メーカー呼称はGAL 48。侵攻用グライダー原型および生産前機(18機)
Hotspur Mk.II:練習グライダー型。主翼長縮小(996機)
Hotspur Mk.III:Mk.IIの操縦装置を改良し、複操縦装置とした機体(50機)
Twin Hotspur:メーカー呼称GAL 48B。MK.II 2機の機体を連結した試作型。試作のみ(1機)