フォッケウルフ Fw189ウーフー偵察機

Focke-Wulf Fw189 "Uhu"

ドイツ空軍

Fw189
Fw189ウーフー

 1937年にドイツ航空省は短距離偵察機の仕様書をアラド、ハンブルガー・フルークツォイクバウ (ブローム・ウント・フォス)、フォッケ・ウルフの各社に対して発行、競争試作が開始された。
 フォッケ・ウルフ社のクルト・タンク博士はこの仕様書にFw189ウーフー(ワシミミズクの意) を設計することで応えた。このときブローム・ウント・フォス社が製作した Bv141の方が性能的に優勢で あったが、フォッケ・ウルフ社の持つ政治的影響力により当機が軍へ採用されることになった。
 これまでの短距離偵察機は視界を良くするため単発高翼単葉機が主流であったが、これに真っ向から 対抗し低翼単葉で双胴という奇異な形の航空機となった。偵察用ということで下方視界を良くするため に中央部にゴンドラ型の乗員席を置いており、この形が機体にかなりの融通性を持たせることとなり、 後に乗員席を小型で装甲化した軽攻撃型やレーダーと機関砲を搭載した夜間戦闘機型(A−1型の改修 モデル)が製作されるなど、前線操縦士の人気は高かった。

機体詳細データ(Fw189A−1)
全長12.03m全高 3.10m
全幅18.40m翼面積38.00m2
自重2,850kg最大重量3,950kg
最高速度335km/h上昇限度7,000m
航続距離 670km巡航速度315km/h
発動機アルグス As410A-1 空冷倒立V型12気筒 465馬力×2基
乗員数 2名総生産機数 864機(846機説あり)
武装7.92mm機銃×3〜4、50kg爆弾×4(夜戦型は爆弾の替わりに20mm機関砲×1)
主要タイプ Fw189V:原型機。正式にはFw189V1のように製造(計画)順に番号を付与
Fw189A-0:生産前機。一部は実用試験機として部隊配備された
Fw189A-1:最初の生産型。7.92mm機銃×4(旋回2、固定2)。カメラ1台搭載
Fw189A-1 Trop:A-1のエンジンに防砂フィルターを装着した熱帯仕様型
Fw189A-1/U:要人輸送型に改修された機体。U2及びU3型がある
Fw189A-2:旋回機銃を連装型に変更した武装強化型
Fw189A-3:複座複操縦装置付き練習機。少数機生産
Fw189A-4:単座軽攻撃機型。主翼付け根に20mm機関砲を装備。防弾装甲を追加
Fw189B-0:原型5号機ベースの複座複操縦装置付き練習機型原型
Fw189B-1:5座機上作業練習機型。転換練習機として使用された
Fw189C:近接支援型の提案試作型。原型機を改修。採用されず
Fw189D:双フロート式の水上練習機型提案。製作されず
Fw189E:グノームローヌ14Mエンジン(700hp)搭載型。評価試験前に墜落損失
Fw189F-1:アルグスAs411MA-1エンジン(580hp)搭載。A-2のエンジン換装型
Fw189F-2:F-1に似ているが、電動引き込み脚を装備、燃料容量増加したモデル