フォッケウルフ Fw187ファルケ戦闘機

Focke-Wulf Fw187 "Falke"

ドイツ空軍

Fw187
産業防衛飛行隊(工場防空のための飛行隊)所属のFw187A−0

 当時開発中だったダイムラーベンツDB600エンジンを搭載することを念頭に置いてクルト・ タンク(Kurt Tank)博士が提案し、フォッケウルフ社の自社負担で開発された機体。詳細設計は タンク博士の補佐をしていたR・ブラザー(R.Blaser)がおこなった。タンク博士がドイツ航空省 を説得したことにより機体製造の認可は受けられたものの、DB600エンジンの不足のためユモ 210エンジンを使用することが条件付けられた。
 全金属構造のかなり細い胴体をしていたので操縦席も異様に狭く、一部の計器は操縦室 内ではなくエンジンナセル上の操縦席から見える位置に取り付けられている。
 幾つかのタイプが原型機として製作されており、予定していたDB600エンジンより も出力の低いユモ210で予想以上の最高速度を達成しているので、機体設計としては成 功作であったと思われるが、やはり余裕のない胴体と出力の劣るユモ210ではこれ以上 の能力強化に無理があったため、原型機に続いて生産前機3機が製作されたのみで終わっ た。
 生産前機はフォッケウルフ社のブレーメン工場を防御する産業防衛飛行隊に配属され防 空任務に従事したが、1940年冬に非公式だがノルウェーに展開中の第77戦闘機航空 団へ就役していった。
 なお、愛称の「ファルケ」はドイツ語でハヤブサのことである。

機体詳細データ(Fw187A−0)
全長11.10m全高 3.58m
全幅15.30m翼面積30.40m2
自重3,700kg最大重量5,000kg
最高速度529km/h(高度1,000m)上昇限度10,000m
航続距離不明巡航速度不明
発動機ユンカース「ユモ210」Ga 液冷倒立V型12気筒 730馬力×2基
乗員数 1名総生産機数9機(?)
武装7.92mm機銃×4、20mm機関砲×2
主要タイプ Fw187V1:原型1号機。ユモ210Daエンジン(680hp)搭載。7.92mm機銃×2
Fw187V2:原型2号機。ユモ210Gエンジン搭載。機体はV1と同様
Fw187V3:原型3号機。複座型。胴体再設計。20mm機関砲×2。4〜5号機も同じ
Fw187V6:原型6号機。DB600Aエンジン(1,000hp)搭載。最高速636km/hを達成
Fw187A-0:生産前機。7.92mm機銃×4、20mm機関砲×2。ユモ210Gaエンジン