フォッケウルフ Fw159試作戦闘機

Focke-Wulf Fw159

ドイツ空軍

Fw159V2
Fw159原型2号機(Fw159V2)

 1934年(33年説もある)にドイツ航空省は、「ユモ」210エンジンを搭載する単発単座単葉戦闘機の 要求仕様書を発行した。この要求は完成したばかりのHe51戦闘機の 後継機としての位置づけでもあった。
 同仕様書に基づいてドイツの各航空機メーカーは開発試作を行ったが、そのうちフォッケウルフ社は Fw56の流れを汲むパラソル翼の機体を 自社案として提出、原型機の製作を行った。Fw56では鋼管構造胴体に木製主翼、固定脚だったものが、当 機では全金属モノコック構造に全金属製主翼と引き込み脚を持ち、尾翼は完全に再設計され、また操縦席もキ ャノピーによる密閉式に改められていた。
 1935年に原型1号機が初飛行したが、特殊な構造をした引き込み脚(横方向へ折り畳むのではなく、主 脚柱を垂直に縮め引き上げる方式だった)の動作が不完全で、着陸の際に胴体着陸となり原型1号機は初飛行 で喪われてしまった(操縦士は無事だった)。
 主脚を強化した原型2号機と出力を強化したエンジンと武装を搭載する原型3号機により、36年に他社と の競争審査に臨んだが、4社(フォッケウルフ、アラド、ハインケル、メッサーシュミット)が提出した機体 のうち最初にふるい落とされたのは当Fw159と Ar80であった(その後、残った Bf109He112により審 査が続けられ、結局Bf109が制式採用となった)。
 制式機の座を逃したものの、残された原型2機は第二次大戦勃発直前まで飛行特性やエンジンテストベッド 機などに使用されている。

機体詳細データ(Fw159V2(武装は計画のみ))
全長10.00m全高 3.75m
全幅12.40m翼面積20.20m2
自重1,880kg最大重量2,250kg
最高速度385km/h上昇限度7,200m
航続距離 650km巡航速度不明
発動機ユンカース「ユモ」210A 液冷V型12気筒 610馬力×1基
乗員数 1名総生産機数 3機
武装7.92mm機銃×2(機首固定)(原型3号機は20mm機関砲×1(プロペラ軸)も搭載)
主要タイプ Fw159V1:「ユモ」210Aエンジン搭載の原型1号機。主脚不調により初飛行で破損
Fw159V2:V1の主脚を強化した原型2号機。38年に「ユモ」210Gエンジン(730hp)へ換装
Fw159V3:「ユモ」210Bエンジン(640hp)と武装を搭載した原型3号機