ライアン FRファイアボール艦上戦闘機

Ryan FR "Fireball"

合衆国海軍航空隊

FR-1
FR−1原型機

 初期のジェットエンジンの欠点である燃費の悪さを補うため、巡航用に従来のレシプロエンジンを 搭載した複合動力機を開発することにした米海軍では、1943年初頭カーチス社とライアン社に試 作機を発注した(カーチス社製の試作機であるXF15Cに ついては別項に記載)。
 両社とも通常のレシプロ戦闘機にジェットエンジンを搭載した形状の機体を設計したが、原型機を 一歩先に完成させたのはライアン社の方であった。完成したライアン社の試作機XFR−1は194 4年6月に初飛行を行った(ただしレシプロエンジンのみの飛行だった)。性能的にレシプロ戦 闘機を超えるものでは無かったが、米海軍初のジェットエンジン搭載機として44年末に100機(翌 年1月には改良型600機も追加)が発注された。しかし第二次大戦終結のため大量の発注はキャン セルされ、66機が完成したのみに終わった。
 1945年5月には同機を配備した飛行隊(VF−66。その後VF−41、VF−1Eと改称)が 編成されているが、実戦参加の機会は無く、純ジェット戦闘機 (FJ−1など)が 出現したことにより1947年には全機退役となっている。

機体詳細データ(FR−1)
全長 9.86m全高 4.15m
全幅12.19m翼面積25.55m2
自重3,590kg最大重量4,806kg
最高速度686km/h上昇限度13,137m
航続距離2,092km巡航速度475km/h
発動機ライト R-1820-72W 空冷星形9気筒 1,420馬力×1基
ジェネラルエレクトリック J31 ターボジェット 推力726kg×1基
乗員数 1名総生産機数66機
武装12.7mm機銃×4、1,000lb(454kg)爆弾×2もしくはロケット弾×4
主要タイプ XFR-1:原型機呼称
FR-1:原型機に準じた初期生産型
FR-2:出力強化型。R-1820-74Wエンジン(1,500hp)搭載。1機のみ完成
FR-3:ジェットエンジンをGE社製I-20に変更した機体。計画のみ
XFR-4:速度強化型。ウェスチングハウスJ-34エンジン(推力1,524kg)搭載。原型のみ
XF2R-1:レシプロエンジンをGE社製XT31-GE-2ターボプロップに置き換えた機体。原型のみ